237 終わりの始まり18
その後、なんとか護衛組に入れてもらえない懇願したが、
チェインさんの……
チェイン
「僕じゃ役不足かな？」
の一言で……
「いいえ」
としか言えなく、これが決定打となり……
Eさん
「だから！慌てるなといっているだろ」
「え！あああ、すみません」
ゲンゾウ
「ああ、バタバタするんじゃない」
ゲームなのにまるで家庭教師が二人付きっきりで指導されてるような、
状況に陥っている。
あれからそれぞれ担当にわかれて作業しているのだが、当然俺の担当は小道具制作……
そして、Eさんとゲンゾウさんという師匠が二人そろっておりこの際だから徹底的に指導しようという話で意気投合……
「あの～少し休憩を……」
ゲンゾウ
「何を若いもんが」
Eさん
「うんうん、これから人が増えるとなると雑貨などの生産はまだまだ足りない」
「そんな～」
すると背後の影からにょっきと顔だけ出して
ノアール
「さっさと働け」
「てめ～！お前も働け！」
画面をまるでもぐら叩きのようになぐってると
ゲンゾウ
「遊んでないで働け」
Eさん
「休み時間先延ばしだな」
「そんな～」
ゲンゾウ
「ほれ、ままごとセット２０個 連チャンでいけ」
「く～～ロープレしたい！」
そのころ、護衛に回っているヨッジーは……
ヨッジー
「お待たせしました、連絡ありがとうございます ムラ作さんと……」
数名のプレイヤーから村への参画したいと連絡があり出迎えに赴き話を聞いているとこだった。
ムラ作
「えっと私 職人がメインであまり強くなくてほんとにココ抜けれるんですか？」
おっさん風の名前に似使わない口調と声に驚きながら、周りをみるとほとんどがバリバリの戦闘攻略組というよりもお気楽なプレイヤーや職人といったメンツが多かった、
プレイヤー
「なんどか自力で行こうとおもったのですが……」
ヨッジー
「ですよね～、でも大丈夫ですよね」
そういった目先にはチェインさん達のギルトメンバーが
チェイン
「問題無し！」
メンバーの武道家
「護衛プレイか面白いね」
ムラ作
「あの人たちって有名な人たち！」
ヨッジー
「まあ、そういうことです…あと注意書きは読んでくれました？」
プレイヤー
「ええ、お金は全部預けてきましたよ～そこまで徹底するんですね」
ヨッジー
「まあ、今あっちのエリアがややこしいことになってて行く途中で話しますんで」
そう言って洞窟の中を進みながら現状を説明していく
プレイヤー
「そうなんですね～いつのまにそんなバージョンアップがあったんですかね」
ヨッジー
「う～ん、そうなんですよね……あ！そうだちょっと聞きたいことがアクアっていう」
そう言いかけた所で
プレイヤー
「敵襲です！」
ヨッジー
「ったくタイミングの悪いとこで！俺が先制しましょうか？もピーいけるか」
モピモプ！
チェイン
「いや大丈夫だ、あの程度なら」
ヨッジー
「でも、トリモチとかで動き封じないと回避力すごいですよ」
チェイン
「ふふふ、回避できないような攻撃をすればいいんだよ！『オールイグニッション』」
剣先から馬鹿でかい剣風が相手を包みこむ……
「うわ～～～～……」
プレイヤー
「オーバーキルどこじゃないな……」
モ モ モピ……
ヨッジー
「うん……同じゲームをしているとは思えない……」
