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戦いの後に…10/16改修

 あれから正式にグランドクエスト3終了のアナウンスが流れ、

 クエストは終了した。

 MVPはセロスとかいう名前のプレイヤーだったらしいが、

 特に興味がなかったので何をもらったのか、誰なのかよくわからないしどうでもよかった。

 あの後、町は今復興に追われている、町の人もそのまま菓子職人を続ける人、

 武器の重要性に気づいたのか裏路地にいた職人に弟子入りするなど、

 それぞれの道を歩み始めている。


 みんなが新たなスタートをきるなかで一人止まってしまった人もいる……


ロジィエ

「ミリル…見て町がまた動き始めたわよ……」


 優しく顔を拭いてあげるロジィエさん、

 あの戦いの後からミリルは目を覚ましていない。


「こんにちは、ロジィエさん」


ロジィエ

「あ、ダインさんいらっしゃい」


今ロジィエさんは町はずれに家を借りてミリルの看病をしながら、

町の復興を手伝っている。

当初は町の英雄として皆を導いてくれだとかドワーフの国の代表に推す声などいろいろ騒がれたが……


ロジィエ

「私は英雄でもなんでもありません、ここにいる友人一人助けられなかった…それに誰かになんとかしてもらおうと思う気持ちがこの悲劇を生んだのです…一人一人が考え今しなければならないことをするべきです」


その一言を残し観衆の前から姿を消して今に至る……


「ミリルさんは…」


ロジィエ

「ええ、まだ目を覚まさないの」


そういうと丸で我が子を慈しむようにミリルの頭を撫ぜて……


「彼女はいつか目を覚ますわ、だからそれまでに私も自分のやるべきことをする……ミリルも目を覚ましたら罪を償わせる……」


「そうですか…」


ロジィエ

「あなた達はこれからどうするの?」


「そうですね、とりあえず盾は壊れちゃいましたが剣の名具をドランさんに返してまた旅に出ようかと」


ロジィエ

「そう…私はここから離れることはできないからここでお別れね…」


ちょっと悲しい顔で笑っている……


「そうだ!今までのお礼にあなた達の武具の鍛錬と改修をさせてくれないかしら」


 おお!それはおいしい提案だ!


「いいんですか?」


ロジィエ

「ええ、こんなことしかできないけどせめてものお礼よ」


「助かります!」


ロジィエ

「じゃ、名具を返したらまたココに寄ってもらえるかしら それまでには終わらしておくから」


「はい!」


 俺は装備一式を渡し代わりにロジィエさんから借りた装備で火山へ向かうのだが……

借りた装備の高性能過ぎる!これくれないかな~

 道中の敵も武器の性能あってかアクアさんが……


 アクア

 「ココは私にお任せを!攻撃が当たる!フフフフ…」


 いや…成長したんじゃなくて、武器のおかげだから!普通の装備すればちゃんと当たるから!それに親がくれた剣以外は使わないじゃなかったの?!

 などと思いながらなんの問題もなくドランさんのとこに着き名具を返すと……


ドラン

「そなた達のおかげでこの国が守られた、礼を言う」

 

ドランさんが頭を下げる。


「頭を上げてください、俺達だけの力じゃないですし」


ドラン

「いや、お前たちの行動が始まりだ コレはせめてもの礼の品だ」


 なにかのレリーフのようなモノが俺の手元にふわふわと飛んでくる。


「それは太古より伝わるお守りの様なものだ、きっとお前たちを守ってくれるだろう」


レリーフには良く見ると茶色の宝石みたいなものが1つ埋め込まれており、周りにもいくつか宝石を入れるような窪みが空いている。


「ありがとうございます、大切にします」


それからしばらく今の町や人々の現状などを話して俺達はドランさんと別れ町に戻った。





次回は外伝 パフィルの話です~

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