228始まりの終わり9
洞窟を抜けるとそこには前と同じフィールドが続いていた、
前と大きく変わったところは見えないが、とりあえず情報収集の為に町に立ち寄ることにした。
ヨッジー
「う~ん、ここらの辺の敵は変わりないしやっぱりあそこだけが特殊だったのか?」
「う~ん」
先生
「まあ、そこら辺も含めて情報収集じゃな」
ゲンゾウ
「うむ」
たしかに道中で現れたモンスターなどは強化されていることもなく、
ここらのレベル通りの敵であったので特に問題もなく移動できた、
町は郊外の田舎街という感じで特段何かあるわけではないありふれた感じだ、
俺たちは食事がてらバー付きの食堂へと入ると昼ごろなので人はそれなりに居るモノの
なぜか静まりかえっており、まるで図書館のような状態であった。
店員NPC
「いらっしゃいませ、なんにしますか?」
受け答え自体は普通なんだか田舎町にしてはえらくハンバーガーショップのマニュアルに沿った様な硬い文章に不自然な感じを受けながら各自が昼飯を頼み席でまっているときに事件は起きた、事件といってもなんてことはないのだが、座っていたおじいさんの足に小さな子供が倒れてしまった。
ガタ!
すると一斉に食堂にいた人たちが銃のようなものを貫き老人に向けている
「ちょっとまった!」
住民
「なんだお前?せっかくのポイントチャンスを」
「また正義ポイントとかいうやつか、こんなことじゃポイントにならんだろう」
住民B
「正義ポイント?そんなものもう廃止されたよ」
「え?」
住民B
「今はただのポイント、悪い奴をみつければそいつからポイントを奪うことが出来る」
住民
「そうだ、そうだ」
ヨッジー
「でも、このおじいさんはワザとじゃないし」
住民C
「そんなのお前がきめることじゃない、それにこれはただの水でっぽうだ死にはしない、罪を裁いてくれる」
住民A
「そうだ、公平な裁判を簡易的に行い罪をすぐさま償わせ、取り締まったものへ褒美を」
「だからって」
目の前には怯えている子供と、頭を抱えた老人が
ヨッジー
「こんなことしてどっちが悪人だかわからねえな」
すると突然住民たちが慌てだし語気を強める
住民
「我々が悪人なわけない!こいつ言葉使いも悪いしきっと悪人だ!」
すると住民たちが賛同するように騒ぎ出す、
あいつは!悪だ!
悪には即鉄槌
ヨッジー
「これはヤバイな」
「ああ、店員さん悪いね!ココにお金おいとくから!全員逃げるぞ」
お金を置くと全員で外へと走り出す、すると一斉にお店の中の住人が銃を打ち出す、
ウィズ
「ああ!あぶない回避率UPの魔法かけておきますね」
先生
「こいつら昔となんらかわらんの」
そこから住民との追いかけっこが始まったのだがこの住人たちがしつこい事、
中々あきらめてくれない……そうして町はずれに差し掛かった所で意見の小屋から手招きしている人物が見えた、それは昔世話になった俺の小道具制作のもう一人の師匠戦闘員Eさんだ!




