219.忘却の姫 ミキシングミッション 籠の鳥94
世界が終るかの如く空が崩れていく、そして肥大化していく人
これを止めるにしてもどうやって止めて良いかすらわからない
「まいったな」
ミニブラック
「この靄は私だ…なら」
ミニブラックが吸い込む風に抗うことなく体をまかせて吸い込まれていく、
「ミニブラック!」
吸い込まれる寸前で踏ん張り手を掲げると黒い靄に手を触れる、
「ミニブラックなにを」
ミニブラック
「これが元は私自身なら」
黒い靄がミニブラックへと吸い込まれていく
「お前」
ミニブラック
「これで少しは時間が稼げるはずだ、今のうちに逃げろ」
「お前なってことを」
ミニブラック
「これは私が起こした問題だ」
「だが」
ミニブラック
「そう長くはもたない」
「止めない!」
すると頭の中で
<アレはもう止めることは不可能だ……ふむ一か八かやるしかない……ここでお別れだが!心配なされるな>
そう言って憑依が解除されると再び目の前に青星さんが現れた、
青星
「ミニブラック殿!命を賭けるならお供する!」
そういうと胸元からなにか取り出した
ミニブラック
「私の存在などないようなもの、私はここで自分の使命を果たすのだ!あなたが共する必要などない」
青星
「ならば生まれ変わってみるか?」
ミニブラック
「こんな時に冗談を言ってる場合か早く逃げろ!私の肉体もそう長く持たない」
青星
「若人を先立たせるつもりは毛頭ない、私も消えた存在……いくぞ」
懐から大きな布切れ?を取り出した。
青星
「最終奥義 <断章取義>」
すると布が巨大化して光っていくそれはまるで神々しいローブのような輝きを放っているがみたことある柄が
青星
「小道具 大風呂敷! 継承奥義<大合成> 併用!」
青星
「これが私の使命、良き日々であった!これにて御免」
「青星さん!!!!!」
青星さんが大風呂敷に向かって飛び込みそのまま敵、ミニブラックごと包み込んでいく
肥大化していた体ごとそれはまるですべてを飲み込みように包み収縮していく、
それと同時に敵によって無作為に喰われてた世界の崩壊が始まっていく……
「一体どうしたら………」
すると
???
「君!」
「あなたは?」
???
「私はゲームの運営会社のGMだ、このままだと危険なので君を強制終了し離脱させる」
「え?」
GM
「説明している余裕はない……強制終了開始!」
「え!?まだ!」
選択肢も無いまま俺の目の前は真っ暗になった。




