214.忘却の姫 ミキシングミッション 籠の鳥89
「町人をあんな風にするなんて」
青星
「安心なされあれは町人ではない、中身に意志が感じられないただの人形」
「どっちみち趣味が悪い」
青星
「違いない」
「やりましょう!」
青星
「うむ」
ミニブラック
「わかった」
「防御は俺が受け持ちますみんな攻めてください!『ダイヤモンドシールド』」
青星
「心得た!では拙者が援護する流星手裏剣!!」
煌びやか電飾でもつけてるんじゃないかと思うような手裏剣が飛んでいく、
ミニブラック
「いくぞおおお!」
その手裏剣に併せてミニブラックが突っ込んでいく
ミニブラック
「ブーステッドジェノサイド!」
牙突を放つと黒い閃光なって突撃していくが……
スカ
青星さんの手裏剣そしてミニブラックの牙突はダメージを当てる以前にまるで
霞を相手にしているが如くすり抜けていく、
???
「ふふふ、何をしているの?」
ミニブラック
「もう一度!!!」
剣でもう一度振るうが
スカ
???
「無駄よ?私は強く生まれ変わったの、民を導くこの私が下郎の攻撃など無意味」
ミニブラック
「えええい!」
闇雲に剣を振るうが
スカ
スカ
スカ
雲を斬るが如く当たりもしない
青星
「物理が無理ならば!月光線!」
青星さんが指さした空から光の束のようなものを照射する
魔法?なのかわからないがド派手な一撃が降り注いだ!
???
「ふふふ」
その光は確実に敵の胴体を突き破ったように見えたが……
???
「あらあら」
まるであざ笑うかのようにこちらを見てニコッとするとその穴は見る見る塞がっていった。
ミニブラック
「こいつ」
青星
「打撃、魔法もダメとなると」
???
「いい加減私も反撃しようかしら」
そういうと手を真上にあげてこちらを睨んだ、
その直後無数の靄がまるでとがった鍾乳洞のように頭上を埋めつくしていく、
???
「えい!」
「みんな俺の後ろに!」
青星
「承知!」
ミニブラック
「っち!」
「金剛!」
盾を頭上に構えてスキルを発動する、金剛の無敵時間でなんとか防ぎきれるか、
???
「あらあら、頑張るわね」
「これ以上はまずいな」
青星
「ふむ、ここは奥の手といきますか」
「奥の手?」
青星
「ちょっとドロんする」
すると青星さんが煙あげて実体が消えて行く、
「え?」
そして消えてしまった。
「えええ!?」
ミニブラック
「逃亡か?」




