213.忘却の姫 ミキシングミッション 籠の鳥88-2
???
「ふふふ、これは試練ね……この力を使いこなす鍛錬の時」
不敵に笑いながらまるで幽霊が現れたような奇妙な立ち上がり方をしてブツブツつぶやいている。
???
「良いわ、私は痛めつけられた可哀そうだけどヒロインとはそういうもの……だってこんなたくさんの民衆が私を助けてくれるんですもの」
「ん?民衆どこに」
???
「愛しき民衆たちよ」
着ていた鎧は変化を初め今度は十二単のような着物の様な形態へと変化し、
その裾の部分が地面へ闇の沼の様なものに徐々に侵食すると、やがてそこから先ほどロボが抑えていた町民たちがまるで影で出来た人形の様にその沼から這い出てきた。
「ホラー映画のようだな」
青星
「傀儡か」
ミニブラック
「醜い……だがアレは………」
その異様な空間に立ちすくんでるとその光景を待っていたかのように動き出したモノがいた、
ロボ
「オキャクサマ ソンナトコロニ イケマセン タダチニ ソトへ」
排除するべき対象を失っていたロボが見つけた!と言わんばりに全力でその闇の町人たちの方へと走っていく、
「おい!止めろどんなことをしてくるかわからないんだぞ」
ロボ
「オシゴト カンスイ」
大きく手のフレームを広げて町人たちを囲うようにして外に出そうとするが
闇の町人
「!」
急に闇がさく裂しまるでダイナマイトが爆発するかのように吹っ飛んだ、
「あぶない!もう止めていいから」
その爆風を喰らって吹き飛ばされそうになりながらもロボはさらに前に進む
ロボ
「マカセテクダサイ シンライダイジ」
「無理だから」
ロボ
「ダイジョブ ワタシ ガンジョウ」
爆風を浴びながらロボはひたすら町民を押しのける
青星
「私たちには私たちの仕事があるんじゃないか」
そう言って肩を叩かれた
「はい」
ミニブラック
「……」




