213.忘却の姫 ミキシングミッション 籠の鳥88-1
???
「ん?」
料理人
「自分の信念を唱えるのは結構なことですが、この場にふさわしいことなのか……無理強いすることはただの妄言にすぎない」
???
「黙れ!!!」
靄が鋭い円すいとなり料理人を貫く!
「料理人さん!!」
ミニブラック
「っく!」
目の前には串刺しになった料理人さんが
しかし……
料理人
「せっかちですな~それだから暴走することになることに気づけないのだな」
背後を見るとそこに昔懐かしい忍者の姿
「青星さん!!」
青星
「久しぶりですな」
ミニブラック
「知り合いか?」
「ああ、でも確か次元の渦に」
青星
「うむ、間違いない何せここが渦の先だからな」
「ええ!?」
青星
「そしてココが忘れ去られたモノのエリアの一部と言ったところかな」
「忘れ去られたモノ?」
青星
「うむ、ようは使用済みキャラとエリアの巣窟と言ったことか」
「なんと」
青星
「つい先日まではみな動かぬマネキンのようであったが、空より黒き塊が降り注いだ辺りから騒がしくなって」
???
「私を無視するなああああ!」
振り上げた黒い靄がハンマーの様な形状となりこちらを目掛けて振り落とす!
青星
「やれやれ、まだ話してる途中でしょうが!『エアースロー』」
忍者とは思えないような煌びやかなキラキラエフェクトの風が黒い靄を包み込みそのままぶん投げる!
「相変わらず忍ばない忍者ですね」
青星
「?」
きょとんとした顔でこちらを見ないでください
青星
「まあとにかくココはお前さん方が来るような場所ではない」
「帰りたいのは山々なのですが」
ミニブラック
「……」
青星
「ふむ、あ!そこあぶないからちょっとこっちへ」
「へ?」
そう言って青星さんの方へ近づくと
バリバリ!!
黒い稲光が俺の居た場所へと降り注いだ!
「えええ!!」
青星
「ふむ~元気だけはありあまってるようだな、あの御仁は」
そう言って見つめる先は可愛さへのこだわりはどこへやら憤怒の顔で睨みつける黒い女が




