204.忘却の姫 ミキシングミッション 籠の鳥79
NPC
「いらっしゃい、珍しいね~最近めっきり人が来なくなって」
今までロボットしか相手にしてなかったせいか妙に人間味の強いNPCにあってちょっと安心したような気持ちなった。
「そうなんですね、ご飯食べたいんだけど」
NPC
「あいよ、だけど仕入れが滞っててね~今は焼き魚定食しかできないな」
「了解です、そしたら焼き魚定食を3つ」
ヴェール
「いえ!4つで」
「いつのまに」
ヴェール
「えへへ」
トゥシエ
「何もしてないのに……ブツブツ」
ヴェール
「細かいことは気にしないの」
NPC
「焼き魚定食4つね、時間かかるからお茶でも飲んでて」
そういうとお茶を4つ運んできてそれぞれの前に置いてくれた、
ヴェール
「良いにおい」
そのお茶は通常のお茶と違いとても薫り高いにおいがするモノで
ヴェールの言葉に店主が
NPC
「お?わかるかいそれは熊笹茶でね……脱臭なんかに効果的なんですよ」
その言葉に反応するかのように
ヴェール
「臭うの!?」
NPC
「はははは、じゃ!ちょっくら待っててくれ」
ヴェール
「うううう」
ちょっと!ノー反応はやめて!!!
ヴェールが半泣きに!!!
ヴェール
「責任とりなさいよおおお!!!!え~んお嫁に行けない」
ミニブラック
「泣かした~」
「いや!ちょっと待ってよ」
それから宥め、殴られ、鼻水と涙でべとべとになること2~30分した頃に
突然厨房から黒い煙がモクモクと!!
ミニブラック
「火事!?」
「え!?この近未来の世界の調理器具でそんなことは」
急ぎ厨房をのぞいてみるとそこには七輪で魚を焼いてる店主が
「大丈夫ですか!?」
NPC
「ああ大丈夫、だいじょうぶ魚はコレに限るからね~もうちょっと待ってて」
「はあ~」
驚きながら席に戻ると
トゥシエ
「大丈夫だったの?」
「ああ、魚焼いてた」
トゥシエ
「え?焼き魚定食だからそれはわかるけど」
「そうなんだけど七輪で」
ミニブラック
「七輪?」
「ええと炭を使って手焼きで魚を焼くものなんだけど」
ミニブラック
「そんな非効率的ものに意味があるの?こんな真っ黒な煙までだして」
「う~ん、そうなんだけどね」
ヴェール
「まあ、直火焼きってのは確かに美味しいけど……このお店の也で……」
ヴェール
「ふん!私に対して臭いって言ったあのへっぽこ店主のことだからきっととんでもないものが出てくるに違いないわ!」
さっきの事を根にもってるのか怒りモードのヴェールさん
「まあ、でもこのお茶は美味しかったよ?」
トゥシエ
「まあ、確かにね あんたが臭いのもホントだしね」
ヴェール
「くさいいいいいいい!!!」
あああ!事を荒立てるな!!!
そんな話をしている間に料理が出てきたのだが……




