183.忘却の姫 ミキシングミッション 籠の鳥58
「フレミィさん時間を稼ぐので頼みます」
フレミィ
「ええ…任せて」
いつもの底抜けに明るい感じとは違うちょっと真剣な眼差しが
本気だということなのだろうか?
ヨッジー
「バトルホース展開!」
ゲンゾウ
「クリス 全支援じゃ!」
クリス
「はいな」
アクア
「反撃のタクト!プリズムエール!」
各自が全力で応戦する構えに入る
「よし!黒蝶の風!!ヴェール、トゥシエ 全力でいくぞ」
ヴェール、トゥシエ
「命令するんじゃないわよ!」
「頼みます」
ヴェール
「まったく」
トゥシエ
「私がいないとダメですね」
何故に!自分の武器と防具に謝らんといかんのだ!
「暗黒/玻璃 戦衣!」
上空の黒の騎士もこちらの戦意を感じ取ってかこちらに向き直り
どこを見ているかわからないフルフェイスの兜の視線と殺気を放つと
今までよりは大きな声で何かを発した瞬間、黒い光がチカッとしたようになり辺りが一瞬にして空間が制圧されたような張りつめた。
ヨッジー
「体が動かない」
ゲンゾウ
「金縛りにでもあったような」
ファミィ
「この感じは私達の王家の力と同じ性質ではありますが、段違いの出力です」
アクア
「これでは時間を稼ぐことは…主どうしたら」
「え?何が」
アクア
「え?主は体が動くのですか?」
「別に問題なく……」
ヨッジー
「まじか!お前だけでもアイツを止めろ」
「ええ!?一人で」
ヨッジー
「しょうがねえだろ」
フレミィ
「お願い、5分で良いから」
若干苦しそうではあるがなんとかフレミィさんは動けるようだ」
ターニャ
「すまん、ダイン 今はお前だけが頼りだ」
「えええ!やるしかないか」
黒の騎士に幻影を飛ばして追加効果のチェインを飛ばすが問答無用で一閃されてしまう、慌てて体制を整えようと防御に回ったが最後猛烈なラッシュで攻撃に回る事が出来ない、
ヴェール
「こんなに受け止めきれないわよ!」
トゥシエ
「修復が間に合わない!」
「くっそう!これじゃ抑えきれない」
完全に押し切れられるかとおもった瞬間、何かが黒の騎士に向かって放たれそれを避けたおかげでラッシュから逃げることが出来た。
何かをはなってくれたと思われる方向を見るとそこには瓦礫の中から苦痛に顔を歪めながら立ち上がっているキルが
キル
「てめえは許さねえ!俺の戦いを邪魔しやがって」
この空間の中で彼を動かしているのは己の精神力、そして強さなのだろうか良くは分らないが一つ言えることは超怒ってる!!!なんか背後に見えない炎がメラメラいってる。
キル
「そこのお前!ちょっと待ってろ先にアイツを倒す!」
そうフレミィに向かって叫ぶと
フレミィ
「ふふふ、君は本当に自分に正直で何ものにも縛れない風、いや暴風かな…うん!君みたいな子は大好きだ」
そういうと笑顔で笑った
キル
「うるせえ!!次はお前だって言ってるんだよ」
フレミィ
「そう……じゃあお詫びにコレを使いな少しは楽になるから」
そういうと手に羽のようなモノを具現化させてキルに投げた。
キル
「いらねえよ」
キルが振り払おうするがソレはキルの腕に巻きつきやがて小さな盾へと姿を変えた。
フレミィ
「風のバックラーよ、大事にしてね」
キル
「ふん、まあ仕方ない確かに体が軽くなるな……借りておく」
そのバックラーは綺麗なエメラルドの縁取りに黒と黄色の装飾に小さな白い羽が生えていた
キル
「ダインこれは共闘じゃねえからな!俺は俺でやる」
「了解」
キル
「俺はさっさとさっきの続きをしたいんだよ!!!!」
キルが走り出した。
 




