176.忘却の姫 ミキシングミッション 籠の鳥51
ヘドロはやがて膨張していきダイマオを包んでいく、
やがてその姿はかつて俺たちを脅かした魔獣の様に変化していく
ヨッジー
「おいおい、これはもう人の姿を保ってないぜ」
ゲンゾウ
「力の暴走か」
ダイマオ
「ぐ ぐううう」
まるで鳴き声を押し殺しているかのような叫びをあげる
あゆな
「泣いたってゆるさんわ!うおおおおお!」
拳にオーラのモノを纏わせて突撃していく
あゆな
「オラ!オラ!オラ!!!」
目にもとまらぬパンチと闘牙の斬撃がダイマオを襲う
ターニャ
「あっちはあっちで我を失っているな」
ウィズ
「止めないと」
「そうなんだけど……どうやって止めよう」
凄まじい剣幕の中に付け入る隙はなさそうだが、そうこうしているうちにヘドロは吹き飛ばされてダイマオ本体が露わになる、
あゆな
「みーつけた」
ニヤっと不敵に笑い拳に最大級の闘牙を集める
ターニャ
「いかん!」
すると!ダイマオの前に飛び出した人が
ファミィ
「これ以上はやめて」
むき出しになったダイマオを抱きしめて身を挺してかばう
ダイマオ
「…え?」
しかし、我を失っているあゆなの拳は止まらない
すると更に二人
イワミー
「ふ~この馬鹿には私がお灸をすえる、だからあなたは少し頭を冷やしなさい!アローウォール!」
マリー
「手のかかる子ほど可愛いってね!ファンシーバリア!」
二人の防御スキルが展開してあゆなの攻撃を防ぎにかかる
ダイマオ
「どうして……」
ファミィ
「あなたは一人じゃないの」
イワミー
「ミスは誰にでもある、後でお説教だけどね」
マリー
「失敗なんてなんて私が吹き飛ばしてあげる!」
ダイマオ
「……」
イワミー&マリー
「うおおおおおおお!!!」
激しい衝撃と爆音が広がった、
攻撃は二人の連携スキルによって防ぎきった
あゆなは力を使い切ったのかそのまま倒れた。
「あゆな!」
急いで駆け寄ったがどうやら寝ているようだ
ゲンゾウ
「とりあえず、事は収まったかの」
ターニャ
「いや?どうやらそうでもない」
「え?」
ターニャ
「ほれ」
ターニャが指差した先にはダーニャ!!
ダーニャ
「せっかくお昼寝してたのに!!うるさい誰!なの邪魔をしたのは…あなたね!!!ゆるさないんだから!!えいいい!」
黒い羽が集約してそこに城壁の瓦礫があつまっていき針のようなものを形成し、
すごい勢いでダイマオたちのところに!
「あぶない!!!!」




