162.忘却の姫 ミキシングミッション 籠の鳥37
~アクア~
アクア
「主」
「なんだ?」
アクア
「こうやって二人で話すのは久しぶりだなと」
現在、ダーニャの居る城への転送装置の部品となる材料がたりないということで、
枝やら葉っぱやら蔦などを集めるように言われアクアさんと二人で収集活動をしていた。
「そうだね、賑やかになったし」
アクア
「すみません、私のせいでいろいろと巻き込んでしまって」
「いやいや、問題ないよ」
アクア
「主がやりたいこともあるでしょうし」
「いや~特にないし気にしないで」
アクア
「……主は何のためにこの世界にいるのですか?」
「え?」
アクア
「すみません、別に深い意味があってとかではないのですが主の仲間の方はなんというかこう生きてる感じがしないような……すみません忘れて下さい」
「……」
~ゲンゾウとクリス~
隠れ家の一室でゲンゾウは小道具を作りと整理などをしながら来たるべき戦いに備えて準備していた。
ゲンゾウ
「うむ~クリスよアレをくれんか」
クリス
「はい」
ゲンゾウ
「うむ、ありがと……よくわかる様になったな」
クリス
「なんとなく経験」
ゲンゾウ
「ふん、経験か…」
クリス
「はい」
ゲンゾウ
「ワシと居て楽しいか?」
クリス
「楽しいというのものがどんな形かわかりませんが」
ゲンゾウ
「そうか……すまんな、変な事を聞いた」
クリス
「……ですが、なぜかもっと話をしたいとは思います」
ゲンゾウ
「そうか、最初のころはまったくしゃべれんかったお前が良くしゃべる様になったのはそういうことか」
クリス
「はい」
ゲンゾウ
「そうか……物には魂が宿るか……ありがとな」
クリス
「はい?」
ゲンゾウ
「なんでもねえさ」
~とあるオフィス~
広報の社員
「バージョンアップ延期の告知だしました」
女上司
「ええ、仕方ないわ」
研究員
「正直 現ワールドで何が起こっているか収集がつきません」
女上司
「フェザーリオンを中心に調べなさい」
研究員
「はい」
女上司
「糸口をさえ見えれば」




