157.忘却の姫 ミキシングミッション 籠の鳥32
「あゆな そのプカプカ浮いてる水球に入ってるのは何?」
あゆな
「ああ、これはココの敵の親玉みたいよ?パパ」
おおお!なんかこの子受け答えがしっかりしてきてる、
若干感動を覚えてしまった。
ウィズ
「ちっちゃな虫みたいにみえますが」
アクア
「なんか、ものすごい懇願してるような感じですね」
アネゴ
「どうするの?食べちゃう」
ヨッジー
「え!?」
あゆな
「いいえ、ママが言ってた通り利用出来るモノは利用しないとね……ニコ」
ゾワゾワ!
なんか背筋が凍ったような変な感触が!ダイマオを見ると同じような素振りをしていた。
アネゴ
「それどうするつもりなの?」
あゆなは水泡の前に近づくと黒い小さな虫に顔を近づける
あゆな
「あなた、今ここで水攻めにあった後に私に食べれられるか私の下僕になるかどっちを選ぶ?」
水泡の中の虫が懸命に頭を下げて許しを請いているように見える
あゆな
「宜しい、ではあなたに隷属の魔法をかけます!」
水泡の水がピンク色に変わり虫を包んで行く、そしてやがてそれは桃色の丸い印となって背中に模様として刻まれた。
あゆな
「良い?それは約束の印よ、もし約束を破ったら一気に水が溢れてあなたを襲うからね」
???
「へい!絶対に裏切りませんですとも」
あゆな
「宜しい」
これが上に立つモノの血筋が成せる技なのか……
俺&ダイマオ
「恐ろしい…」
アネゴ
「よしよし、さすが私の娘ね」
あゆな
「えへへ」
アネゴ
「これからもっと強くなるわよ」
あゆな
「うん」
アクア
「凄みがありますね」
「ああ、あの子は凄いな」
ダイマオ
「……」




