153.忘却の姫 ミキシングミッション 籠の鳥28
ダイマオ
「はあ!!!」
コウモリの様な敵がチョコチョコ出てくるがあまり強く無いのと、
日頃の鍛錬のおかげか問題なく倒すことが出来たが
あゆな
「うぉたー」
ダイマオ
「さっきからどこを狙ってる?ちゃんと相手を見て撃てよ」
あゆな
「うん、でもこれで良いの」
ダイマオ
「まあ!俺が守ってやるから大丈夫だ!」
あゆな
「うん」
洞窟は不思議な光コケでなんとか中が見える程度で上に伸びているような坂が見えた、
ダイマオ
「う~ん、見ずらいな~」
あゆな
「だいじょぶ うぉたーらいと」
小さな水の玉が光を産みだし照明のように辺りの闇を消していく、
しかし、それはあまりに強すぎて視界が真っ白になってしまうくらいの明るさだった。
ダイマオ
「あゆな強すぎだもっと抑えて」
あゆな
「あ、ごめん もっとちからを……」
光は段々小さくなり懐中電灯くらいの光を放つテニスボール位の大きさに抑えることに成功した。
ダイマオ
「よし、それくらいでOKだ…って!なんか寄ってくる」
光をつけたことにより洞窟内に居た昆虫系のモンスターがドンドン寄ってきてしまった、
あゆな
「けす?…でも美味しそう」
ダイマオ
「あんなの食べるんじゃない!あと消さなくて良いぞ丁度良い修行になる!いくぞおお!」
ダイマオは日頃の鬱憤晴らしとばかりに追った木の杖でバンバン虫を撃ち落としていく、
あゆなも水魔法で撃ち落としながらつまみ食いをして敵を殲滅していく、
ダイマオ
「良い感じだ!ウラウラ!」
あゆな
「うぉたー!うぉたー!パク」
しかしこの時は気がつかなかった……洞窟の闇が大きく二人を覆い尽くそうとしていたことに……




