152.忘却の姫 ミキシングミッション 籠の鳥27
ダイマオ
「クー危なかった」
崖に飛び出た木に引っ掛かりなんとか崖下まで落ちずにすんだ、
木の隙間からそっと下をみると身震いする程高かった。
下にも行けないし上を見ても断崖絶壁で登のは至難の業だな。
???
「にーーーーーー!」
突如上空から物凄い速さで光塊が叫びながら降って来た、
ダイマオ
「あゆなか」
あゆな
「だいじょぶ?」
あゆながダイマオの体の周りをグルングルン回って怪我してないか心配そうにしている、
ダイマオ
「大丈夫だ、問題ない」
あゆな
「しんぱいした!」
ダイマオ
「すまんな、それよりこれからどうしたものか……」
あゆな
「あそこ」
ダイマオ
「お!」
木の根元付近に洞穴みたいなものが見えた
ダイマオ
「あゆなでかした!」
あゆな
「えへへ」
不安定な木の上に居るより安全な洞穴へと移動していくとそこは奥まで続く洞窟の様な感じであった。
ダイマオ
「ここを通れば上にいけるかもしれん!」
あゆな
「かかさんが、迷ったら動くなって」
ダイマオ
「こんなとこじゃ助けが来るかもわからんだろ」
あゆな
「でも」
ダイマオ
「お前だけ残っても良いぞ」
あゆな
「いや」
ダイマオ
「よし、じゃあ行くぞ」
とりあえず、クッションになった木を武器替わりにしようと太い幹を折ろうするが中々折れないでいると、
あゆな
「それ折るの?」
ダイマオ
「ああ、ちょっと待ってろ うぬぬぬぬ」
あゆな
「あゆな手伝う!やー!」
あゆなが光を纏い木に激突するとビシという音がしてヒビが入った、
ダイマオ
「よし!あとはふぬぬぬ!」
バキ!
ダイマオ
「なんて固い木だ、だがその分良い武器になりそうだな」
いつもふりなれてる物よりも若干重めだから振れない重さではない、
修行の成果を試すチャンスだとばかりに少しの高揚感があった。
ダイマオ
「よし!あゆな行くぞ」
あゆなの方を見ると木くずを弄って遊んでいる様だった、
ダイマオ
「あゆな行くぞ!」
あゆな
「あい!」
ダイマオとあゆなは洞窟の奥地へと入って行く……




