120.忘却の姫~ミキシングミッション 雫の涙14
先生
「ウイズ打撃防御強化出来んか!」
ウィズ
「やってます!」
ジョニー
「これは守るよりも…雷速!」
ジョニーさんがスキルを発動するとすごい勢いで船が加速する
YUKITO
「悪くないね」
先生
「うおおお!揺れが一層ひどく」
「洗濯機の中ってこんな感じだろうか」
アネゴ
「今日私なに食べたかしら」
アクア
「アネゴさん!吐かないで!ぷるぷるしないで」
ヨッジー
「そりゃアカン!」
ゲンゾウ
「……」
イワミー
「この爺さんもプルプルしてるわよ!」
YUKITO
「大丈夫よ」
イワミー
「何が!」
YUKITO
「見なさい」
そこにはまるで海底の闇を集めたかのような黒い渦のを巻いた球体が不気味にそして時々雷が中で発生しているかのような光を出しながら、静かにそこに鎮座していた。
「あれが」
ジョニー
「不気味だね~」
ゲンゾウ
「酔いも覚めるな」
先生
「この感じ間違いなさそうじゃな」
ズガン!
後方から敵の大群がやって来る。
「どうやら時間は無さそうだ!急いで中へ」
YUKITO
「そうね、1Fにあるシステムはほとんど使えないわ、2Fのサブの管制室に全員行って戦闘に備えて」
「わかりました」
ヨッジー
「よっしゃ!最終対決だ」
ウィズ
「でも大丈夫でしょうかあの中に入って」
イワミー
「大丈夫よ、運営から私たちのフルサポートに入ると連絡があったわ」
アクア
「運営?」
「と とりあえず!2Fへ急ごう」
全員が2Fに上がって行く中……
先生
「お主は上に上がらんのか」
YUKITO
「操舵はここだけだから」
先生
「……」
YUKITO
「時間がないわ」
先生
「死ぬなよ」
ゲンゾウ
「すまぬ……」
アネゴ
「御武運を」
ジョニー
「………」
最後にジョニーが一礼して上に上がり終えた、
すると、突如また警報が鳴り始めた。
頭上の画面にセパレートという文字が見え、
モニターに戦艦の上部が分かれる絵が表記された。
「まさか!」
アクア
「いけません!すぐ止めないと」
するとアクアさんの目の前に一振りの剣が突き刺さる
先生
「ならん」
アクア
「でも!」
先生
「やつの覚悟を無駄にするな」
アクア
「でも!」
ゲンゾウ
「儂等には儂等のやることがある」
アクア
「そんな」
ジョニー
「嬢ちゃん君は優しいね、でも君は王族なんだろ?彼女の行動の意味を胸に刻んでおくんだ」
アクア
「また…人が私の為に」
先生
「あまったれるんじゃない!」
柄で顔をぶん殴られる
先生
「お前の為に死のうとしてるわけではないわ!彼女は自身の為に死地を選んだ 自惚れるな!小娘の為ではないわ!」
アネゴ
「先生」
先生
「己の望みを達成するのに今自分のすべきことをしようとしてるまで!悲しむ前にお前はやらんといけないことがあるじゃろ!そんなんでは死んだアイツも」
アネゴ
「先生、先生!」
先生
「なんじゃ!」
アネゴ
「勝手に殺さないで、あの人ならきっと生きて帰るでしょ」
ゲンゾウ
「うむ、勝手に殺してもらっては困るの~」
ジョニー
「そうそう!最高のハッピーエンドいいね!」
アクアさんは外の窓から離れ行く船を見て
アクア
「必ず生きて会いましょう!」
俺達の船は渦へと向かい高速発進した。
YUKITO
「頼むぞ……さあ!かかってきな」




