105.忘却の姫~ミキシングミッション 夏だ!水着だ!モンスターだ!~19
ワインさん、蒼き狼さんは準備に向かってしまったので、
それを待つことにしたが、そこへポルカちゃんがやってきた。
ポルカ
「どうしたの冴えない顔して?」
「いや~中々厳しい現実がね」
ポルカ
「ふ~ん、そうなんだコレあげるから元気だしな」
そういって紙袋に入ったパンを差し出してきた、
「こんなに良いの?」
アクア
「さすがに、申し訳ないので買いますよ」
アネゴ
「そうね」
ポルカ
「良いの、良いの!どうせ暇だし!」
ジョニー
「それでは遠慮なく」
バシ!
先生
「お前は遠慮しろ!」
ジョニー
「そんな~」
ポルカ
「あはは、今の時期は来る人も少ないし…そうだ!私の部下も護衛に貸してあげる」
「いやいや、さすがにそれは悪いよ」
ポルカ
「大丈夫だよ、いつも調査について行ってるメンバーだし」
アクア
「でも、やはり危ないですし」
ポルカ
「今の優先順位はどっち!」
アクア
「それは…」
ポルカ
「わかれば宜しい!」
アクア
「はい」
アクアさん!一国の御姫様が負けちゃだめだよ!
ポルカ
「ん?何か不服は?」
「ありません」
ポルカ
「ならば良し」
完敗です
イワミー
「大の大人が情けない」
傷口に塩は塗らないで!!
その後満足したようにポルカちゃん……ポルカさんは帰って行った、
それから程なくして装備を整えたワインさん蒼き狼さんとその部下さん達がやってきた。
ワイン
「お待たせしました」
蒼き狼
「ポルカが気を利かせて配下を回してくれたおかげで戦力は十分だ」
「そうですね、ほんとしっかりしたお子さんです」
蒼き狼
「ああ、あの事件以来メキメキと力をあげているかな…亡くなった母に似てきたよ」
ゲンゾウ
「ふむ」
アネゴ
「こちらも食糧を頂いたから準備万端よ」
「じゃあ、行きますか」
途中まで綺麗な海沿いのヤシの木が続く道を観光気分で歩いて居た、
アクア
「風が気持ちいですね」
ウィズ
「そうですね」
アネゴ
「海の風は故郷の香りよ」
ジョニー
「焼き魚が食べたいな」
バチ!
先生
「お前は食べ物以外ないんか!」
ジョニー
「刃の方で叩かないで」
「すみません、騒がしくて」
蒼き狼
「いやいや、元気があって良いんじゃないか」
「はあ」
蒼き狼
「おっとココだったな」
ワイン
「そうですね、地図でもココです」
「え?ココ」
街道はまだ続いているのにどこへ?ともっていると
蒼き狼
「こっちだ」
「えええ?」
そこには永遠と茂る草が続く道なき道と崖!!




