98.忘却の姫～ミキシングミッション 夏だ！水着だ！モンスターだ！～12
ターニャ
「敵の攻撃を避けながらいくぞ、ターニャ式幻ノ型 影走惑 を使え」
「ターニャ式 幻ノ型 影走惑」
スキルを発動すると異常に体が軽くなったように思えた、
ターニャ
「来るぞ！」
集中砲火が俺に向かって飛んでくるが前回は避ける事なんて考えられない位だったのに今回は見える、
スーパースローを見ているかのようだ、そして驚くことに自分が動いたあとに自分の姿が残っている、
ターニャ
「幻惑の一種だ、それで敵に誤認させてる」
「なるほど」
ターニャ
「そのまま敵に突っ込め！」
「はい！」
砲撃や尻尾の打撃、ブレスさえも余裕で避けられる！なによりもそのスピードはどこまでが上限なのか分からないくらい加速する！リミットのないアクセルを踏み続けるかのようにどこまでもスピードが上がって行く。
ヴェール
「もうちょっとで敵の目の前よ！」
調子に乗ってスピードを上げていたら、いつのまにか敵の目の前まで近づいてみると巨大な上になぜか所々がチカチカするようなエフェクトがところ何処に現れる。
ターニャ
「ターニャ式 檄ノ型 梅花吹雪 を使え！」
ターニャの声に焦りが見えた気がしたが、言うとおりにスキルを発動する、
「ターニャ式 檄ノ型 梅花吹雪！」
すると目の前に赤い刀が現れて俺の腰へと治まる、
チン！
腰に収まるとまるでチャージが終わったことを示すかのように、刀が少し押し出して来る。
ターニャ
「そのまま、抜刀し振り抜け！」
「くらえ！！」
刀を振り抜くと敵の右手部分に斬りつける！すと右半分から白梅の花のエフェクトが現れて、そこから血しぶきをあげて花は赤く染まる、
「ダメージが通った！」
敵が今まで見たいことないような叫び声をあげて苦しみ出す、確実に効いている。
ターニャ
「一気に決めるぞ！ターニャ式 極型 剣坤一擲」
「了解！ターニャ式 極型 剣坤一擲」
すると頭上に巨大な日本刀が現れた、すると敵も危機を感じたのか霧状のブレスを吐き、更にYUTAKAの部分が煙幕弾を使って逃げようとする！
「させるか！YUTAKAさんたちを開放しろ！」
剣を振り抜こうとしたそのとき！
ぽん！
鎧が強制解除されてターニャの霊も分離してしまった、
え？
ターニャ
「時間切れか！お主のレベルではまだ無理か」
ステータスを確認するとMPがゼロになっている上に、バッドステータスが発生し麻痺と疲労が！
「くっそ！」
動くことさえ出来ず敵を見送ることしかできなかった、あと少しだったのに！
YUTAKAさん達は霧の中へと消えて行った。
