72.忘却の姫34
ステイン
「よし！みんな総攻撃だ！」
待機していた他のギルドメンバーに声を掛けた、いける！これならいけるぞ。
その時は気づかなかった、それまであったキル達の援護が無くなっていることに……
ミツ
「頃合いだな、よく我慢しましたね…キル存分にあばれなさい」
キル
「クローズドＭＹブック」
その衝撃は突然だった、足元から激しい揺れが始まり最初は地震系の魔法かとおもっていたが、左右の大地がめくりあがり俺達を潰さんと迫ってくる…
そうそれはまるで開かられた本を閉じるかの如く襲い掛かってくる。
武道家のプレイヤー
「おい！これはどうなってるんだ」
僧侶のプレイヤー
「私たちごと潰す気なの？！」
スレイン
「やられたな……」
バタン！！！！
凄まじい砂埃を上げて大地が畳まれた……
キル
「ははは！どうだ俺の最強スキルの味は」
捲り上がった大地にキルの高笑いが響く……
その元にキルのギルドのメンバーが不敵な笑いをしながら集まってくる。
プレイヤー
「さすがだね、まさかトラップエリア全体が実はトラップだったとはさすがにきがつかなかったようだね」
キル
「ああ、これであいつら……ん？」
ぼこ！
ぼこ！
地面から変な音が聞こえる……
そしてその音はどんどん増えていき、一か所が徐々に盛り上がりそれは真っ直ぐに地面を盛り上がらせながら進んでくる…それはまるでモグラの通り道の様に
プレイヤー
「ウソだろ……」
やがて地面から黒い壊れた兜の様なものが生えてきた、そしてそれは徐々に顔…体とその全貌を表した、黒騎士団だ……
プレイヤー
「うそだろ、なんだあれ」
ぼろぼろになった鎧の中にミイラのようなもの見えた、しかもそのボロボロの鎧は驚異のスピードで修復されている。
キル
「お前等！ぼさっとしてないであのミイラがみえてるうちにその部分を破壊しろ！」
アレがコアだ、あれをやらないと延々繰り返すだけだ、俺の直観がそう言ってる…
面白い、こうでなくてはアイツの作戦通りこれで終わったらつまらんからな。
そして俺が狙うのは……
キル
「お前の相手は俺だ」
一際でかい黒騎士……
キル
「お前が一番強いんだろ？楽しもうぜ……マイミュージック『ダークポイズン』
