56.忘却の姫18
ステイン
「プレイベを行う!」
「プレイベ?」
ステイン
「プレイヤーイベントというモノだ、プレイヤーが企画立案して行う祭りみたいなもので、通常は見た目の良さを発表し合うドレアコンテストやサブ職の料理人達があつまってフードフェスティバルなどを行ったりするんだが」
「そうなの?」
ヨッジー
「常識だぞ」
「知らなかった」
ステイン
「そのプレイベを俺達が企画する」
「え?それと今回のがどういう関係が?」
ステイン
「黒騎士団を一掃討伐できたら1億G、または個別だったら1体につき1千万G」
「ええ!」
武道家の男
「ひゅ~♪大盤振る舞いだね」
ステイン
「言ったろ?本気を見せてやるって」
僧侶の女
「あんたの悪い癖が出てるわよ、熱くなったら止まらないとこ」
ステイン
「更に盛り上げる為に、ダイン君達にも協力してもらわないといけないんだが…」
「ふむ」
数分後……
ポコ
「なんなんっすか!このカッコは」
ポコさんがボロボロのカッコに着替えさせられている。
盗賊系のプレイヤー
「う~ん、やはり演出って大事だからね!」
ポコ
「なんの演出っすか!」
ステイン
「さっきも言っただろ君には今魔界の自分たちの村が危機に陥っている、しかもそれを狙っているのがあの黒騎士団ということで助けて欲しいという話をしてもらうんだ、そしてそれを彼が撮ってみんなに配信する」
ポコ
「撮って配信とかよくわからないんっすけど!こんな服嫌っス!」
盗賊系のプレイヤー
「すぐ終わるから我慢して!さあ撮るよ」
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ステイン
「やあ!みんな今日は我がギルドが開催するプレイベの案内だ!それは!」
魔法使いのプレイヤーがステインの背後を爆発させる
ドーン!
ステイン
「今話題の黒騎士団を一掃討伐できたら1億G、または個別だったら1体につき1千万Gを差し上げよう!」
僧侶のプレイヤーが支援魔法かなにかわからんがステインさんに魔法をかけてステインさんが光出す。
ステイン
「なぜ!討伐に熱意を燃やすかと言うと私はあるNPCに出会ったからだ」
ピカ!
盗賊プレイヤーのスキルだろうかポカさんに照明の様な効果で光があてられる。
ステイン
「あなたの名前は」
ポコ
「ポコっス」
ステイン
「君はどこから来たのかな?」
ポコ
「魔界の村ッス」
ステイン
「魔界!聞いたことないMAPだが何でも今その村がピンチだとか」
ポコ
「えっと、黒騎士団に狙われてるッス」
えらい棒読みだな……
ステイン
「ふむ!これはこのクエを達成したら魔界への新しいMAPが開けるかもしれない!しかし敵はあまりに強すぎる」
なんか青いバラみたいの降って来たぞ!
ステイン
「このまま黒騎士が進んでは魔界MAPに行くのが遠のいてしまうのではと感じ!私はプレイベを開くことにした!」
ドーン!
凄まじい爆発!高等スキルの無駄遣い!
ステイン
「詳細については!ネットにあげるのでチェックしてくれ」
盗賊系プレイヤー
「はい!カット!まあまあだな」
ステイン
「もっかいいっとく?」
ポコ
「もう勘弁して欲しいっス」
このプレイベの告知がどのような影響を及ぼすのかこの時は知る由もなかった。




