47.忘却の姫9
吉井
「おい高木、あの後どうなったんだよ」
「ああ、実は」
翌日俺は学校で事情を説明した。
吉井
「それならそうとメールの返信してくれよ」
「あ、ほんとだ!メール来てるな」
吉井
「ったく、お前は」
「それで、次のグランドクエストの情報とかは出てるのか?」
吉井
「いや、今のとこ出てないな」
「そうか、そうなるとグランドクエスト絡みではなさそうだな」
吉井
「まあ、でも先日の件で完全にプレイヤーから魔族は悪者扱いされてるからな」
「ふむ」
吉井
「取りあえず、合流して話をしないとな」
「あの場所って多分普通には来れないんだよな」
吉井
「ああ、ギルドの一覧見てもお前の場所はずっと????だったぞ」
「ちょっと魔族の人に聞いてみるわ」
~ゲーム内~
ポコ
「ふむっスね、結論から言うと可能っス」
そういうと一つの蝋燭を出してきた。
「蝋燭?」
ポコ
「これは闇蜂が集めてくる蝋で作ったモノっス」
「ほうほう」
ポコ
「これに火を灯すと闇の炎が出て闇の精霊が集まってくるっス、その時に空間魔法を使えれば行けるっすよ」
「空間魔法か~俺は使えないし」
アクア
「私も無理です」
アネゴ
「私も使えないのよね」
「うお!アネゴ」
アネゴ
「うお!じゃないわよ!私だけ置いて行って!どういうわけか合流で来たからいいけど」
「すみません、突然だったので」
あれかな?ログアウトしたから位置が初期化して俺のとこにきたのかな?
アネゴ
「とりあえず事情を教えて頂戴」
「えっとですね……」
アネゴ
「ふむ、つくづく貴方はすごいことに会うわね」
「はあ……」
ポコ
「あの~お話のとこ悪いっスけど、トゥシエ先輩なら使えるんじゃないっスか」
「トゥシエさんか、見当たらないけど」
すると、盾からヌルッと顔だけ出して、
トゥシエ
「え?何」
「うお!ビックリした」
トゥシエ
「何よ、お化けみたみたいに」
「いや、いきなり盾から出て来たんで」
トゥシエ
「こっちの世界だと闇の力も強いから簡単に出れるのよ、あっちだと出るのも大変なのよ」
「そうなんですか」
トゥシエ
「空間魔法だけど使えるわよ?」
「おお!ならちょっと仲間と合流したいのでお願いして良いですか」
トゥシエ
「え?めんどい」
「頼みますよ~~」
先生
「ったく!うるさいの~、まだ体が馴染んでないから眠いんじゃ……そういえばムーはどうした?逃げたら斬るといっておいたはずだが」
ポコ
「あ!何かコレを渡してくれって言われたっス」
先生
「?」
探さないで下さい
ムーより
先生
「あのバカー!斬るどこじゃあああ!」
「先生暴れないで!なんか威力が上がってるから」
ポコ
「家が!家がっス」




