40.忘却の姫2
~とあるオフィス~
女上司
「進行はなどうなの!」
社員
「とりあえずプログラムは間に合ったようですが」
女上司
「これで少し落ち着けそうね、一休みしたら次のグランドクエストを……」
社員
「待ってください!設置したばかりの城から隊列を成して兵士達が出て行きます」
女上司
「一体どういう事なの」
社員
「兵が護衛で出てくるのは分かるのですが、この様に隊列を成して……しかも設定されている鎧とは違う黒い鎧を」
女上司
「そんなデータは登録したの?」
社員
「いえ……登録はしてないのですがもしかしたらなのですが」
女上司
「なんなの!」
社員
「作業を急がせる為に、前作のキャラクターをベースに使ったので」
女上司
「まさか」
社員
「もしかしたらその影響が」
女上司
「ばか!只でさえ不安定な状況なのによりよって前作のデータなんて」
社員
「いや、このマップ自体もともとプロトタイプで作られたエリアですからそのベースも前作でしたので相性は……」
女上司
「そういうことを言ってるわけじゃないの!」
社員
「はい、すみません」
女上司
(只でさえ、アイツの影響がではじめているのに………)
女上司
「とりあえず、あの兵士達を管理下に戻しなさい」
社員
「さっきからやってるのですが……今のとこ暴走する様子も無いのですが進行は止められなくて」
女上司
「最悪の場合、私が出るわ……私のキャラの準備は出来てるの?」
社員
「80%位というとこでしょうか、ゲームバランスもあるのでその調整が」
女上司
「急ぎなさい!」
社員
「はい」
女上司
(このまま好き勝手にはさせない)




