ウォータリア28
「おーいヨッジー聞こえるか?……ダメか」
ゲンゾウ
「ふむ、こちらもダメじゃギルドチャット、フレンドチャットともに連絡不可じゃ」
「ふむ、とりあえず先に進むしか無いようですね」
先生
「ごちゃごちゃ考えても仕方なかろう!行くぞ」
アクア
「はい!」
ムー
「私は関係ないから開放して……」
先生
「何か言ったか?」
ムー
「いえ!何も喜んで!」
ポコ
「このままもうちょっと先っす!」
それまで仕切られているだけだった黒い壁は徐々にトンネルの様になって行き、
頭の上を薄い黒いガラスで覆われているような感じになり、上空がサングラスで覗いたような感じになってきた。
ゲンゾウ
「ふむ、あそこが発生元かの」
「そうみたいですね、何かドーム状になっていてたくさんの兵士が」
アクア
「大丈夫ですかね?何かすごい威圧感ですが」
ポコ
「ここは僕に任せるっす」
そう老婆に言われてもちょっと不安になりつつ先に進むと。
魔族NPC
「おい!お前人間族を連れて来るとは何を考えてる」
ポコ
「待つっす!この人は敵じゃないっす」
「戦うつもりはありません」
魔族NPC
「光族の者に加担する人族など信用できるか!」
他の魔族達も集まってきて抗議し始め、
魔族NPC
「お前たちのせいで!消えろファイラーダー!」
パシ!
俺達の前にシールドが貼られ掻き消される。
トゥシエ
「仮とわいえ私の主に手を出すというなら同族とて容赦しないよ」
トゥシエのプレッシャーで魔族達が狼狽え出すその背後から……
???
「静まれ!」
魔族達の間から銀色の刺繍をした黒いローブを着た男が現れた。