ウォータリア22
バルバロイさんそれから喋らなくなってしまった。
深夜一人テントの外で空を眺めながら……
俺は何も悪くないのに、
たった一つの事で今までの全てを奪って行った。
ツキ……元気にしてるだろうか、
アイツはドジだったから今でもいろんな人に迷惑をかけてるんじゃないか、
ほんと頼りないくせにお節介な奴だった。
まあ……俺にはもう関係ないか、
俺は一体今何をしてるんだろう……
ひっそりと死ぬはずだったのに、
気がつけばまた人の中に戻ってきてしまった。
未練だったのか、それともゼロに近い希望に縋りつきたかったのか、
もう、何が何だか……
ヨッジー
「おっす!よく眠れたか」
「まあ、問題はなかったよ」
バルバロイ
「……」
アネゴ
「今日は奥の山沿いで開拓をするんだったな」
アクア
「そうでしたね」
ゲンゾウ
「では、いくかの」
今まで平坦だったとこから山沿いの少し薄暗い林の方へと歩いて行くと
NPC強面木こり
「おう、なんだお前たちここを手伝うのか」
「ええ、お願いします」
NPC強面木こり
「ふふ、良い心構えだ」
ヨッジー
「宜しくお願いします」
NPC強面木こり
「おう!そんなひょろひょろ体と防具で大丈夫か?ここはモンスターとかがでるぜ」
ヨッジー
「大丈夫です!腕には自信があります」
「俺もこう見えて……!」
体が動かない!
アクア
「主?」
「体が……」
アネゴ
「まさか!またなの」
スピリットテラーをオンにすると……
緑の婆
「もう終わりじゃ!あ奴らの聖域に踏み込んでしまった!!!!!!!!!!!!!!」
またかよ!