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グランドクエスト3(改)

グランドクエスト

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

荒れ狂うドラゴン

今回のクエストではパフィルのドラゴン遭遇が第一目標となります。

クエスト内容

パフィルの護衛

邪魔をしてくる謎の組織の除外


今回のクエストはポイント制になっており敵を撃破したときのポイント数を競う形となっております。


クエスト開催中の変更点

グランドクエスト開催時にはフィールドなど至る所に謎の組織の刺客が発生します。

クエスト開始時にドラゴンが出現する火口ダンジョンにパフィルが現れ山頂を目指すと同時にモンスターの発生率がダンジョン全体で上昇します。

エンカウントモンスターにパフィルが接触すると一定のダメージを食らい、戦闘不能になるとその時点でグランドクエスト失敗、終了となります。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「なるほどね、ありがちといえばありがちなクエだな~これは」

 

俺は掲示板を見ながらつぶやいた。


アクア

「また あの刺客たちが襲ってくるのでしょうか」

 

アクアさんが不安そうにしている。


「だいじょうぶですって今回もなんとかなりますって」


アクア

「いえ私は良いのですが、また関係ない人を巻き込んでしまうのでは……」


「まあ、プレイヤーが各地で狩っていくでしょうから……」


アクア

「そうだと良いのですが…」


俺達が若干暗い雰囲気になっていると……


先生

「修行じゃ~~~~~~!」

 

先生が突然騒ぎ出す!


先生

「こんな時こそ修行じゃ!とりあえずその火口へ行って敵をリサーチしながら修行じゃ!」


「いや、でもまずはいろんな人から話を聞いて情報収集とか……」


バチコン!


先生の一撃顔面に!


「痛!」


先生

「百聞は一見になんとかじゃ!つべこべ言わずいくぞ!」


俺はお尻を叩かれながら火口へと修行に向かった。







~とあるオフィス~


女上司

「今度こそバグを排除するのよ、準備は万全ね?この前みたいなことには……」


社員の男を睨む。


社員

「はあ~できることはしましたが…」


女上司

「何か問題でもなるの!」


社員

「いえ!そそそ そのこのゲーム自体前作の構築されたシステムを強引に上書きしてるので何が起こるか…その…前任者が誰も…それにこのゲームの世界観が好きでこの会社入ったので壊したくない…」


女上司

「黙りなさい!今度こそ排除するのよ!」


社員

「はい!」


女上司

「これは…私の会社よ……」


 





~火口から少し離れた地点~


ロジィエ

「あついです~」

 

ロジィエさんが唸りだす。


アクア

「そうですね…」

 

アクアさんも汗だくになっている。


先生

「なさけないの~!」

 

元気な先生


「若干熱いけどそこまでではないような」

 

実の所俺はそんなに熱い感じはしないだが……


ロジィエ

「それは装備のおかげですよ~、この前買った装備に耐熱ってありましたよね?それのおかげです~」


「なるほど」


ロジィエ

「そうなると私たちも耐熱をつけないといけませんね、ちょっと待ってくださいね」


箱の中からゴソゴソ音が聞こえた。

 

ロジィエ

「えっとここに確か鉄と銅があるからこれを叩いて…」


トントン


トントン


すると 箱の中から光が漏れてきた。


ロジィエ

「うんと…これをこうして」


トントン


光が収束して……


ロジィエ

「できました!簡単なリストバンドですがアクアさんこれを」


そういうとリストバンドのような銀色に少し赤色が混ざったようなモノだ。

~~~~~~~~~~~~~~

ロジィエのアイアンリスト


防御+10

耐熱+50

~~~~~~~~~~~~~~


耐熱50!

防御+10!



簡単に作ってこの性能って……

 ロジィエ恐ろしい子


「ロジィエさん俺には……」


ロジィエ

「ダインさんはその装備があればだいじょうぶです」


「…はい」


ぐすん…俺も欲しかった。


アクア

「すごいです!装備した瞬間暑さが和らぎました、ロジィエさんありがとうございます」

 

アクアさんがロジィエさんにお礼を言っている。


ロジィエ

「いえいえ、私もこれなら行けそうです」


どこに装備したのかよくわからんが、ロジィエも耐熱準備OKのようだ。

火口入口付近には視察も兼ねたプレイヤーが沢山いた、

その多くはサポートシステムで仲間になったドワーフさんを連れているようだ。

しかし、そのほとんどが防具や武器職人といった感じではなくパテシエのカッコをしたドワーフであった。


「すごいひとだな~まあ 俺達もなるべく人の少ないとこでやりますかね」


俺達は混雑している人の群れから離れなるべく人の少ないとこを探していると……


アクア

「主!あそこに人が倒れています」


そこには女性のプレイヤーと女性のドワーフが倒れていた。


「だいじょうぶですか!」

 

俺が駆け寄る。


女プレイヤー

「ええ…暑さにやられてしまって」


「暑さ耐性は?」


女プレイヤー

「ええ しているのですが…」


女ドワーフNPC

「すみません、私のせいなのです」

 

少女くらいのドワーフが話をしてきた、そのドワーフはどうやら装備からみるに鍛冶のようだ。


女ドワーフNPC

「すみません、私の装備質が悪くて耐性率が低いのが原因かと……」


女プレイヤー

「いえ、違うは私が無理に火口へ行こうとしたから」


お互いを庇い合う二人……


俺は小声でロジィエさんに作れないか尋ねると……


「ロジィエさんさっきのヤツ作れます?」

 

無言でうなずくミミックことロジィエさん


しばらくすると先ほどのリストが出来上がった。


「これを装備してください」


俺が二人の手に装備を付けてあげる。


女プレイヤー

「ありがとうございます…耐熱50%! ミルミルちゃんこれって」


ミルミル

「ええ!耐熱装備なら一級品です、私では到底つくれません!」


二人は驚き、慌ててる


やっぱり50%ってすごいんだな……

俺も欲しいな。


じーーーー


ロジィエ

「なにか?」

 

小声でロジィエさんが言ってきた。


「なんでもないです~(涙)」


女プレイヤー

「本当にすみません、あとで必ずお返しします!」


ブンブン頭をさげているプレイヤーの女性……


「いえ 差し上げますよ」

 

俺がロジィエさんを見ると頷くように動作をしている。


女プレイヤー

「いえ!こんな高価なものを」


「いや、それもらったものだからお裾分けですよ」


女プレイヤー

「そんな~でもやっぱり悪いですよ なにかお礼をさせてください!」


お礼って言ってもな~

俺は彼女を見るとあることに気づいた、それは彼女の職業である。


*僧侶

回復に特化した職業で盾、スタッフ、杖などが装備可能……

HPが比較的高いが防御力は低くPTの後衛を支えるのに適している。


回復役!うちに今足りない職業である。


「そしたら、これから俺達この火口で修行じゃないレベル上げをするんだけど回復役が居なくて、手伝ってもらえるかな?」


女プレイヤー

「それでしたらぜひ!私たちも明日に備えて散策しようとおもってたので」


こうして臨時PTを組み火口を散策することとなった。


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