新たな引き金2(改)
春眠暁を覚えず~
ぬむいっす~
でも がんばります!
その日の夕方俺はログインしてみんなと合流すると町の雰囲気が騒がしかった
「なんだろう?」
アクア
「主どうやらあそこで何か配っているみたいです」
街のメイン通りに人だかりができているので行ってみると、沢山の積荷が乗った荷台の上から人が叫んでいる。
NPC
「さあ これは友好の品だ、みんないるモノを言ってくれ、ロングソード、レイピア、槍、メイル、シールドなど武具に始まり、包丁、クワなどもある必要なものをいってくれ」
騎士の様なカッコをした女性ドワーフが叫んでいる、
「これがこの前言っていた友好の証ってやつか」
配布にみんな並びそれぞれが武具などを受け取っている
NPC
「なお!今回は国王からの指示で火山にて暴れているドラゴン討伐が近くある、その討伐に参加するものには追加で奨励金を渡している」
ドラゴン討伐?今度のグランドクエストに絡んでいるだろうか?どうやら配布はNPCだけでなくプレイヤーへも渡しているところを見ると給付、参加賞みたいなものだろうか?
「あんないっぱいの武器を配布するなんて太っ腹ですね」
俺がアクアさんに同意を求めると
アクア
「ええ」
なんか浮かない顔をしている?
先生
「小僧!空気を読まんか」
先生に尻を叩かれる
「えええ?!痛いなんだよ先生…」
そんな中一部のプレイヤーがおかしな行動をしていた
プレイヤー
「これはダメだな…」
「俺もいらん」
一部のプレイヤーが武器、防具を捨てているのだ
「どうしたんですか?」
俺が近寄り聞くと
プレイヤー
「ああ この配布されている武器なんだがどうも質が悪くてね」
「質?」
プレイヤー
「ああ、俺は鍛冶スキルをとっているんだが こんな武器なら俺の作った方がマシだ」
「そうなんですか?」
プレイヤー
「攻撃力はそこそこだがこんなものはすぐ壊れるぞ、よかったらこれやるよ」
そういって剣をくれた、路地裏の鍛冶屋さん達もコピーだとか言っていたけどそれと関係しているのだろうか?俺達は少しその場から離れた場所でロジィエさんに武器を見せた。
「ロジィエさんこの武器そんなに質がよくないんですか?」
ロジェエさんの前に剣を置くと箱の中から手を出して箱の中に入れて鑑定を始める。
ロジィエ
「う~ん そうですね、なんというかタダ鉄の塊を剣の形にしただけのモノと言いましょうか、付与も微小、使い手を考えてないですね!それにまったく精霊の波動を感じない…?いや 微小に感じるのですがなにか嫌な感じが…なんでしょうか」
そういうと ロジィエさんは考え込んでしまった、
とりあえずここにいても仕方がないので、当初の予定していたグランドクエスト内容を確認すべく栗丸君ボードを探すことにした。
その頃武器などを配り終えた荷台の上の女ドワーフと人間の男の騎士が何やら怪しい雰囲気で……
騎士
「ミリル様 予定は順調に進んでおります」
ミリル
「そうか、今回は二段構えの策…ここまでやって失敗はゆるされない」
騎士
「あと少し気になる情報が」
ミリル
「ふむ」
騎士
「箱投げの滝がある村で騒ぎがありまして」
ミリル
「あの村で騒ぎ?」
騎士
「はい、なんでも伝説のクリエイトの霊が出たとか」
ミリル
「ふん、下らぬ」
騎士
「如何致しましょう」
ミリル
「ふん、ほっておけ それよりもドラゴン討伐令の徹底を急げ」
騎士
「わかりました…」
ミリル
「では後は頼む…」
そう言って去って行く男騎士がポツリと
「ロジィエ…」