本章へのプロローグ2
結局その日は慰めの言葉をかける事しか出来なかったが、
ブレイカーは気丈に騎士団に指示し町の復旧と残党の排除を行った。
俺達もそれを手伝いログアウトした。
~学校~
吉井
「昨日のあれは衝撃的だったな」
高木
「ああ、とりあえず今日インしたら騎士団のとこに行って復旧の手伝いをしながら色々話そうかな」
吉井
「だな~」
しかし…
ヨッジー
「これはどういうことだ」
ゲンゾウ
「儂がインしたときには既にこうなっておった」
アクア
「ここって、今海底都市の門の前ですよね」
そこはひとつ前のエリアにあるメルヘンの国に向かう大きな門の前に居た。
ヨッジーが馬に乗って周りを探って来たが、同じようなプレイヤーが沢山居たようだ。
ヨッジー
「ちょっと調べてくる」
そう言ってヨッジーがログアウトした。
アネゴ
「こんなこと初めてよ」
先生
(…まさか)
暫くする空に栗丸君が現れて、ごめんなさいという看板を持っていた。
そしてお詫びの分が流れて来た。
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この度はメルヘン王国MAPにおいて重大なバグが発生した為、安全面も考え、前MAPへ強制送還を行いました。
開催中でしたグランドクエストにつきましては、暫定順位に基づいて景品をお渡しすると伴に、全員に対してお詫びの景品をお渡し致します。
今後この様な事が起きないように…………………
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「ひどいな…」
ゲンゾウ
「臭いモノには蓋か…」
ウィズ
「これはちょっと…」
ヨッジー
「お~い、なんだ説明文が出てるのか」
「ああ、ついさっき」
ヨッジー
「ひどいもんだよな、ネットでは運営ふざけるなとか、もう辞めるだの炎上、炎上、大炎上」
アクア
「あの~主話が見えないのですが」
「ええと、どうやらあちらの国がこの前の状況だったから旅人や、国外の人間を強制退去させる魔法を発動したらしい」
アクア
「そんな大魔法があるんですか?」
アネゴ
「聞いたことないわね」
「まあ、でも実際こうなってるわけだし」
アクア
「それはそうですが」
アネゴ
「うむ」
先生
「・・・」
ウィズ
「後味が悪いですね」
ヨッジー
「ああ…」
~とあるオフィス~
社員
「申し訳ありません、今回の事はこちらも予想できないバグがありまして…ええ、確かに今回のエリアはバグが多くて」
社員
「○○出版のゲーム誌が取材の依頼が」
女上司
「断りなさい!こんなはずじゃなかったのに」
妹
「私そろそろ学校に戻るわね、それじゃ!」
そういうと足早に出て行ってしまった。
社員
「あいつ!」
女上司
「ほっときなさい!居るだけ邪魔なのだから出て行ってくれた方が良いわ」
社員
「そうですけど…」
その時女上司のPCにメールが…
女上司
「!」
セイヤクドオリ イチブノ カンショウ ヲ ハジメル
シンパイシナクテ イイ ドコカミタイニ ノットルヨウナコトハ
ゲンダンカイデハ オコナワナイ
タダ ワスレルナ コノシステムハ ボクガツクッタモノ
キミタチデハナイ ヨケイナコトヲスレバ プレイヤーガタイヘンカモヨ…
アナタノスキナ オカネガナクナルカモ
タノシクイキマショ ダイジョウブ ワルイヨウニハシナイ
ボクハ ボクノゲームデ ミンナトタノシミタインダ
女上司
「悪趣味なカタカナメール…これ以上の失敗は許されない」
~???~
パフィル
「我が創造主よ、宝玉をお持ちしました」
???
「良くやってくれたね、残りの宝玉も頼むよ」
パフィル
「仰せのままに」
???
「さあ、本当のゲームの始まりだ…楽しもう俺の世界を」
1時間後に触りだけですが、少しUPします