グランドクエスト7-16
ブレイカー
「形勢逆転ね、あとは皆であのキングを倒せば」
ワイルド
「まだ!まだ終わらん」
ワイルド団長がハルバートを薙ぎ払い懐から玉を取りだす。
ワイルド
「あの方から賜った力…今こそ!」
玉に力を込めると他の団員たちの砕けた鎧が団長に集まりだし、
さらに*バトルフィールドに俺達が包まれる。
『バトルフィールド』
交戦中に他のプレイヤーから妨害を受けないように、戦っている場所がパーティーメンバー以外には黒い幕の様に覆われて見える
「これはバトルフィールドなのか?」
マリー
「う~ん、何これ?固い膜みたいなもので外で出れなくなってる」
「閉じ込められたか」
ワイルド
「あの方の元へは行かせん!」
ワイルド団長は全身の鎧が巨大化し、右手に禍々しいハルバート、左手には先ほどの玉が握られており、ネームがバーサーカーナイトゴーレムになっている。
ブレイカー
「なんて禍々しい姿」
マッソーマン
憎悪の塊
マリー
「まあ!関係ないけどね、ブーストラビット突撃!」
マリーがワイルドに突撃をする。
「不用意に仕掛けるな!」
ワイルド
「邪魔だ!アームリバース!」
マリー
「え?」
攻撃した同じ反動でマリーが押し戻される。
「あのバカ!」
マリーをなんとか受け止めるがとんでもない勢いに吹っ飛ばされる。
ブレイカー
「ダイン!」
「大丈夫だ、スキルのおかげですぐ回復はするから、それよりもマリー!不用意に攻撃をしかけるな」
スキル:マッスルボディは傷つかない:ダメージを受けたとしてもマッソーパワーを漲らせることにより体力が回復
マリー
「う、うう」
「それにしてもとんでもない強さですね」
ブレイカー
「もう人ではないのかもしれないわね」
「あの玉で変化したならあの玉を壊せば」
ブレイカー
「ええ、でも近づけるか…」
「俺はダメージを負ってもすぐ回復しますから俺がタンク役で前に出ますので、なんとか隙をついて」
ブレイカー
「大丈夫なの?」
「ええ!頼みます!マッソー武術極」
俺はオートカウンターを発動させて突っ込む!
ワイルド
「私が正しいのだ!グラビトンラッシュ!」
「今のお前は正しくない!」
カキン、バキン!
激しい打ち合いが始まる!
なんとかスキルの御蔭で耐えられているが正直ジリ貧だ。
ブレイカーさん上手くやってくれるだろうか、
すると後方の方でブレイカーさんが青白く光ってる。
ブレイカー
「このチャンス逃すわけには行かないわ…奥義!豹疾風撃」
俺の後方から凄まじい速さで玉へ向かって斬りつける。
ブレイカー
「元に戻って!」
ワイルド
「迷いが見えるな…お前も団員と一緒に寝てろ」
すると玉から光線の様なモノが発せられて団員が倒れている所まで吹っ飛ばされる。
ブレイカー
「ぐっ」
「ブレイカーさん!」
ワイルド
「お前は優しすぎる」
「くっそ!そんな攻撃まで出来るのか」
ワイルド
「さあ、終りにしよう」
万事休すか…
マッソーマン
まだだ…不滅のマッソーが、魂のマッソーが動きだした。
団員
「うう…俺達はこの国を」
団員
「我らが使命は国を守るそれが騎士の誇り」
瀕死状態の第89騎士団が立ち上がる。
ワイルド
「お前たちなぜ…」
団員
「ブレイカーさんの重い衝撃で目が覚めましたよ」
ブレイカー
「失礼ね…そんなに太ってないわよ、帰ったらドーナッツ奢ってもらうわよ」
団員
「それじゃあ、お気に入りの場所に案内しますよ」
ブレイカー
「約束よ、じゃあ早めに終わらせて団長と帰りましょう」
団員全員
「了解!」