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おかしな町3(改)

メイン通りから外れ歩くこと数分後 裏路地で武器などを売っている変わり者と呼ばれた人達に会うには会えたが……


職人A

「儂のレイピアが一番すごいんじゃ!見てみ!この精霊の輝き」


職人B

「いや!儂のこのミータシールドじゃ!こっちには土の精霊がついてるんじゃ!」


白髪の丸顔ドワーフと白髪交じりの面長ドワーフが喧嘩をしている、


職人A&B

「なあ!どっちが良いか!わかるじゃろ!」

 

声を揃えてこちらに迫ってくる、


「いや~どっちが良いかって言われても…」


何でこうなったかというと……

事の始まりは俺達が裏路地に入った時から始まる。

俺たちは裏路地を探し、ようやく道具屋と宿屋の裏手にそれらしきものを見つけた、


アクア

「主あれがそうではないでしょうか?」

 

アクアさんが指さした方をみるとそこにはシートを引いただけの場所に武具を広げている人たちが五人ほどいた、


「どうやらそのようだね」

 

俺たちは武具の置いてある一角に行くと、


職人A

「なんだい!また撤去命令かい?!俺たちは何も悪いことなんてしてないんじゃ!とっと帰れ!」


撤去命令?なんのことだ?


「いえ…そうじゃないんですが」

 

職人B

「ふ~む、もしかして客か?」

 

まるで品定めされているような目で俺達を見る、


職人A

「ワシは気に入ったものにしか売らん、この剣とこの剣どっちがいいかお主にわかるか?」


同じような二つの剣

う~ん?どっちがといわれても


クイ クイ


俺の脚を引っ張るミミックことロジィエさん


体を使って右と合図している


「右です!」

 

俺が言うと


「ふむ、では何故これがいい?」


まいったな~ロジィエさん喋れないし


 あれ?


 おじさんの後ろに透明な誰かがいるように見えるもしかして、

俺はアンデットマスタースキルを発動してみると透明な人はこっちにきた、


商人の霊

「なんじゃワシがみえるのかワシは武器商人だったものじゃ、今は霊じゃが結構な目利きだったんじゃ」


しめた!


「おじさんあの右の武器のが価値がありそうですが、どの辺りが左と比べて良いんですか?」


商人の霊

「そうじゃな~まず 左は……あれは模造品じゃ、右はハンドメイドじゃな根本的に違いすぎる」


なるほど!それにしても模造品って?


職人A

「おい、お主先ほどから独りでなにをしゃべっておる、ギブアップか?」


「いえ!えっと左は模造品で右はハンドメイドだからです!」


透明なおじさんが更に指摘する


商人の霊

「あと右の方には火の精霊がいて更にその力を高める宝珠がセットされてる」


俺はそのまま職人に言ってやると


職人B

「のほほほ!お前見る目がある是非うちの商品見て行ってくれ!」


急に態度が急変したのにびっくり!

しかし変化はそれだけに留まらなかった


職人A

「おう!そっちの店なんかじゃなくてうちのを見てくれ!」


職人B

「なんだと!」


とまあ こんな感じで変な争いがおこっている


「これはどうしたものか…」


俺が困っていると透明なおじさんが


商人の霊

「お主はどんな装備が必要なんじゃ」


俺は事情を説明して新しい防具が必要なこと、自分の戦闘スタイルを説明すると


商人の霊

「ふむ では、こっちの店ではあれとあっちの店ではそれと…コレじゃな」


「すみません、これが欲しいんですが」


店主たちはそれをみると争いを辞めた、


職人達

「みごとじゃ!」

 

俺の選んだものを見ていつのまにか周りに居た職人達も俺を褒めだした、


職人A

「これだけワシ等の一級品を集められては何も言えんは!はははは!」


グッジョブ!!透明なおじさん!


そしてそれから意気投合した彼らと食事をすることになり近くの食堂に移動するした


職人A

「いや~ひさしぶりに良い買い手に出会えたわい!」


職人B

「うむうむ」


職人A

「模造品と武器の見分けもつかんやつらに爪の垢でも煎じて飲ませたい!」


上機嫌に泡の酒を飲んでいる


アクア

「模造品って普通の武器とどう違うのでしょうか?」


職人A 

「嬢ちゃん今町に武具職人がどんどん居なくなっている状態は知ってるかの?」


アクア

「ええ、それと何か関係が」


職人B

「ああ、大ありじゃ!」


おじさんたちは急に機嫌が悪くなってきた


職人C

「全てはスヴァルト国のせいじゃ!菓子のレシピと大量の模造品を友好の印といってばら撒きやがった」


アクア

「スヴァルト国…」


別のおじさんが


職人S

「模造品はあれは鉄を一から叩き精霊と対話したものではない!あれはコピー、複製といったほうがいいだろうか!なんの温かみ感じない!」


また別のおじさんが


職人L

「そうじゃ!それにワシ等の一番のできの武具を奪うどころか、各地の名具までねらっているとか」


「名具?」

 

職人A

「各地に眠る 祭り立てられる武器じゃ」


「ふむ」


職人A

「奴らはやり方が強引で、火山地帯のレッドドラゴンが守る名具を狙ったせいでその付近では多大な被害が出てるとか」


職人B

「嘆かわしい、あそこは高品質な鉄鉱石がとれドラゴンと共栄してきたというのに…」


飲み会は夜遅くまで続き俺は結局飲み会の御勘定だけ払いその日は泣きながらログアウトした


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