グランドクエスト7-7
アクア
「プリズムエール!」
「直りそうかな?」
アクア
「なかなか協力な状態異常で暫く時間が掛るかもです」
ステイン
「凍結か…ならばこれで」
そう言って赤いポーションを着ぐるみ男にかける。
「それは?」
ステイン
「ああ、これは凍結解除用のポーションだよ」
「そんなものがあるんですね」
ステイン
「うちのギルドで調合スキルを持ってる子がいてね」
「そうなんですね」
調合スキルか~便利そうだな。
アクア
「凍結が消えて行きます」
「薬の効果すごいな」
アクア
「私も頑張ったんですけど…」
「あ!ごめんごめんそういう意味では」
アクア
「…」
若干いじけてしまった。
ヨッジー
「早く犯人を聞かないとだな」
「うん」
しかし、凍結は解除されても意識が戻らない。
ステイン
「完全に気を失っているな…気付け薬とかが必要かもしれん」
「そんなものは持ち合わせがないですね」
ヨッジー
「俺もだ」
ステイン
「そうか…何か良いモノは」
アクア
「私も…つかえそうなものは」
アクアさんが袋を開けた瞬間俺は見てしまった。
「アクアさん…その黒い物体は何かな?」
「これですか、これはお腹減った時に皆さんに食べて頂こうとおもって作ったオニギリです」
…イチかバチか。
「アクアさんそのオニギリをちょっと貸してくれ」
アクア
「お腹が空いてたのですか?」
ヨッジー
「おいおい、そんな悠長なこと言ってる場合じゃないだろ」
「まあ 見てな」
俺はそう言ってオニギリ?を小指くらいの大きさをちぎり着ぐるみ男の口へと運ぶ。
「すまん!」
次の瞬間「ボフン!」という音共に頭から黒い煙が上がる。
ヨッジー
「おいおい、ソレは…」
「オニギリ?だ…」
そして!
着ぐるみ男
「うおおおお!喉が!目が!胃が!鼻が燃える」
ステイン
「これは…」
「さて…着ぐるみ男よ、一体どういうことか教えてもらおうか」
着ぐるみ男
「俺は何が何だかわからないんだ」
「どうやら、もう一口食べたいようだな」
着ぐるみ男
「ヒエエーーーそれだけは勘弁してくれ、ドロップ品を盗んだことは謝る」
「一体ココで何があった」
着ぐるみ男
「ホントに俺は何も知らないんだ、団長がイキナリ俺を氷漬けにしてアノドロップ品を持って行ったんだ」
ステイン
「第一騎士団の団長が…そんな」
着ぐるみ男
「いや、違う!襲ってきたのはワイルド団長だ!だからもうお前たちの元に戻ったんだろ…許してくれよ」
ステイン
「そうなのか?」
「いや、そんな話は聞いてないぞ」
ヨッジー
「これは嫌な予感がするぞ…戻るぞダイン!」
「お、おう!」
まさか…