グランドクエスト7-6
~第89騎士団~
アネゴ
「落ち着いて!お年寄り、子供は団室内部へ!他の方は外にあるバリケードの方へ」
ワイルド
「誘導の方はだいぶ落ち着いてきたな」
ウィズ
「そうですね、怪我もあまりしてないようですし」
ゲンゾウ
「じゃが、皆怯えている状態じゃ」
ブレイカー
「仕方ないわよ、こんな状態初めてだし」
ゲンゾウ
「ふむ~それもあるが守ってくれるべき騎士団があれじゃあの~」
ワイルド
「それついては弁解の余地も無い」
ウィズ
「えっと!ほら89騎士団のことじゃないですからね」
ワイルド
「やはり間違っているな」
アネゴ
「そう深く考えないで今はやるべきことをやりましょう」
ワイルド
「うむ」
暫くした時に第89騎士団の兵士のような屈強な男がやってきて団長となにか話をしている。
ワイルド
「ふむ…わかった」
ブレイカー
「どうしたの団長?」
ワイルド
「召集だ、ウィズさん、ゲンゾウさん、アネゴさん大変申し訳ないことお願いしないといけない」
ウィズ
「え?」
ワイルド
「すまないがココの防衛をお願い出来ないだろうか」
ブレイカー
「え!?」
ワイルド
「王からの召集だ、王の間の防衛を固めよと」
ゲンゾウ
「ふむ」
ブレイカー
「この状況でそれはあんまりだわ」
ワイルド
「だが、これも騎士団の勤め…心苦しいが」
アネゴ
「難しい立場なのね…ココは私たちでなんとかするわ」
ワイルド
「すまない、君たちに危害は無いと思われる…やはりこの国は」
ブレイカー
「私は残るわ!」
ワイルド
「…わかった、他のメンバーは各自鎧を身に纏って出立だ」
他の団員もあまり乗り気ではない様子だが団長命令ということもあり、
渋々準備する。
ワイルド
「それでは後を頼む…全員進め!」
みんなで見送りを下がブレイカーさんは来なかった。
ウィズ
「何か辛そうですね」
ゲンゾウ
「ふむ、任務とは言えこの状況だからの」
アネゴ
「彼も辛いのよ」
王の間に向かう彼らはどこかやるせない怒りに満ちていた。
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