民芸店の昔話11
それからとりあえずお爺さんのお店に戻る…
帰るなりすぐにお爺さんが…
お爺さん
「頼むどうしてもこの手で取り戻したいんだ」
う~ん困ったな~
「アクアさん達ちょっと席外してくれるかな?二人で話したいから」
アクア
「そうですか、わかりました。」
現実の話とかもしないといけないのでとりあえずみんなには席を外してもらった。
「えっと、あのアイテムはこのお店をスキャンして出て来たので、無理に戦わなくてもお店を探せば…」
お爺さん
「あれはどんなに探しても見つからなかったんじゃ!それが見つかったんじゃ!どうしても手に入れたい!」
「近い、近いです」
急接近してくるお爺さんを押さえながら…
「わかりましたから、それじゃあソフトと本体はお持ちですか?」
お爺さん
「そういえば、ソフトはこの企画が始まる時に置いて行った…本体はこの企画が始まる時に商店会から支給された今動かしてる奴でもいいんじゃろ?」
なぜ新しいソフトがいるかというと、今のお爺さんはきっとイベント用のキャラなので表示がNPC扱いになっているので、どうしても新しく作り直す必要があるからだ。
「えっとですね、そしたらソフトをインストールして…」
お爺さん
「ちょっとまて!今メモを取る…」
それから数時間後
「イケそうですか?」
物凄く説明に時間が掛った…
お爺さん
「ふむ、なんとかいけそうじゃ!あと1つ重要なことがあるんじゃが」
「へ?」
お爺さん
「忍者になる為にはどうしたら良い?」
「え?」
お爺さん
「忍者じゃ」
そういえば爺さんあの忍者みて興奮してたな…
「ちょっと待っててください」
俺は急いで攻略サイトを確認すると忍者はどうやら盗賊の派生のようだが、
その条件が曖昧すぎてよくわからない。
「今調べてきましたが、盗賊から派生の様ですので」
お爺さん
「盗賊じゃな!すぐ作るから待っとれ」
それから俺は街の*イベントポーターサークルで初期の町へ移動してお爺さんを待った。
*イベントポーターサークル:町の行き来に使うゲートで一度行ったところであればそこを通って各地からイベント会場へ移動できる
数時間後
???
「待たせたな」
そこ現れたのはお店のお爺さんを若干美化したような白髪の老紳士が立っていた。
名前はゲンゾウ
「それでは簡単な戦い方から…」
そこから簡単な戦い方の指南をした。
ゲンゾウ
「なるほど!これは血が騒ぐな」
そういって物凄い勢いで敵を倒していく。
ゲンゾウ
「体が軽いぞ!」
なんだ…この戦闘狂は…
それから数分後…
ゲンゾウ
「基礎はわかった」
「そうですね、あとはレベルを上げて忍者になれれば良いんですが、そうだゲンゾウさんのお店のアイテムってすごく便利なので持って行ったらどうです?」
ゲンゾウ
「ふむ」
俺達は店に戻りアイテムを探し、そのままだと持っていけないので一度ゲンゾウさんには店主にもどってもらい俺に渡して、その後ゲンゾウさんに渡した。
ゲンゾウ
「準備は整った、週末までは時間があるあとは鍛錬だ」
「そうですね」
その時!
シュン!
???
「なにやら面白いことをしようとしているな」
「あなたは!」
あの時の忍者が突然やってきた、そういえばスピリットテラーをアクティブにしたままだったな。
「拙者はシューティング青星!青星とでも呼んでくれ」
あれ?先生の言ってた名前と違うが…忍ばない名前だな…
ゲンゾウ
「どうした?」
「いや、ゲンゾウさんには見えないでしょうけどここにこの前の忍者さんが」
ゲンゾウ
「なんだと!どこじゃ」
「ここに」
俺が指さすと…
ガバ!
行き成りの土下座!
ゲンゾウ
「俺を弟子にしてくれ!」
「えええ!」
ゲンゾウ
「俺の大事な人の形見とも言えるものを奪われてしまったのじゃ!どうしてもこの手で奪いかえしたい!」
青星
「…この気迫本物だな…修行は厳しいが良いか?と伝えてくれ」
「えっと忍者こと青星さんが修行は厳しいが良いかと言ってますが?」
ゲンゾウ
「構わん!望むとこじゃ!」
「えっと修行となるとやっぱり俺の体を使ってやるんですか?」
青星
「いや…」
そういって俺の体をじーーと見つめて…
青星
「お主のスピットポエムをあの御仁の刀に使ってくれ」
!
この人ステータスでも見えるのか?
「でも、そのスキルって数分でしかも一回しか使えないようですが」
青星
「問題ない」
「そうですか…では、スピリットポエム!」
俺はスキルを発動してゲンゾウさんの武器に青星さんの力を宿すと…
ゲンゾウさんの小刀が青白く煌めく刀へと変わる。
青星
「よし、では『凍れる時の秘術』」
すると小刀に衝撃が走る。
青星
「これでこの小刀の時は止めた」
ゲンゾウ
「お!ワシにも声が聞こえる!」
「便利な技ですね」
青星
「時間がないぞ!修行へ参ろう!」
ゲンゾウ
「了解じゃ!師匠」
そういって外へ出って行ってしまった。
なんというか凄い人だなと思いつつ…
あ!アクアさん達放置したままだった!
すると…
コンコン
アクア
「主もう良いですか?」
「あ、アクアさんごめんなさい」
中に入って来たアクアさんはなぜかほっこりしており、
アネゴの手にはフルーツ牛乳。
アネゴ
「やっぱり傷心にはフルーツ牛乳よね」
アクア
「主!温泉は素晴らしいですね」
ウウウウ…観光してきたのね、俺も温泉行きたかった。