グランドクエスト6-1
それから数分も経たないうちに敵の増援も全て殲滅した。
YUTAKA
「相変わらずだな」
蒼い狼
「肩慣らしにもならんな」
アネゴ
「かなりの腕の持ち主ね」
先生
「ああ、出来る」
蒼い狼さんの活躍もあってすんなり移動することができた。
そして…
蒼い狼
「俺の部下たちが居たのはどの辺りだ」
アクア
「あちらの森の方ですが…!」
なんと森の入り口に大量に倒れたゴロツキが積まれている。
蒼い狼
「なんだ!一体なにが!」
慌てて駆け寄る俺達。
アネゴ
「生きてはいるわね」
アネゴの言う通りダメージは受けているが全員死んではいないが、
状態異常の麻痺が付いている。
「これって多分…」
先生
「ああ、間違いない」
アクア
「え?誰です」
ガザガサ
茂みが揺れる。
正体は分かっているが一応構える…
ジョニー
「おお!戻られたか」
やはり予想通りジョニーさんだ。
蒼き狼
「お前が部下達をやったのか!」
蒼き狼さんがジョニーさんに突っ込んでいこうとしたので。
「待ってください!彼は敵ではありませんから」
ジョニー
「そうそう!敵じゃないから、闘気押さえて ドードードー」
まるで猛獣を押さえる様にしているジョニーさん。
蒼き狼
「そうなのか?それはすまん」
ジョニー
「私は只この人たちの症状を見て治療が必要にみえたので、治療できる人が来る可能性の高い港へ運んでいただけで」
蒼き狼
「そうだったのか、すまん」
ジョニー
「いえいえ、分かってもらえれば」
アクア
「ジョニーさん無事で良かったです」
ジョニー
「この程度朝飯前!それよりどうやらやるべき事は済んだのか?」
「ああ、おかげさまで…あ!そうだ早くこの人たちの治療を」
蒼き狼
「うむ!」
俺達は手分けしてニガリクリームをゴロツキさん達に食べさせるが状態異常が直ならないので二つ食べさせると、敵表記のゴロツキからNPCに表示が変わった。
「よっしゃ!」
アクア
「よかった」
アネゴ
「ほら、怪我してるひとは回復するわよ」
それから数時間かけてなんとか全員をNPCに戻すことができた。
蒼き狼
「すまない…」
「どうしたんです?急に」
アクア
「?」
蒼き狼
「俺の部下を助けるのに全てのニガリクリームを使ってしまった…」
荷物を見ると全てのニガリクリームパンは無くなっていた。
蒼き狼
「本当であればYUTAKAの部下にも使わねばならなかった…」
すると…
YUTAKA
「気にすることないぞ」
船に乗っているはずのYUTAKAが居た。
蒼き狼
「しかし…」
YUTAKA
「男がちいせいこと言ってんじゃないぞ、ジャムはきっと生きてる問題ない」
蒼き狼
「そうだな…この礼はする」
YUTAKA
「頼りにしてるぞ」
握手する2人。
アネゴ
「うんうん」
ピピピッピピ
良いシーンなのに誰からフレンドコールが。
*フレンドコール:フレンドを結んだ相手からのチャットの申し込みのこと。
誰だよこんな時に…
ヨッジー
「おーい!ダイン聞こえてるか」
「どうかしたのか?」
ヨッジー
「冷たいなお前は!せっかく教えてやろうと思ったのに」
「何かあったか?」
ヨッジー
「お前新しいグランドクエストが始まるって知ってるか?」
「え?そうなのか」
ヨッジー
「やっぱりな…お前公式はHP見ろよ」
「すまん、すぐ見る!」
俺は慌てて
「アクア、アネゴすぐ戻るからみんなの事頼むね」
先生
「儂を忘れるな!」
そんな先生の言葉を聞き流しながらログアウトしてすぐ公式HPをチェックする
グランドクエスト
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抗争の街
各プレイヤーに割り振られたエリアを戦い又は手を組みながら
陣地を広げて行くクエスト
陣地の広げ方
エリア支配者の討伐
エリア支配者と交渉して傘下に入れる、または傘下に入る
評価ポイントは二つ
今回最も重要なのはエリア支配も大事だがそれ以上に討伐ポイント
敵を倒したポイントが個人ポイントに加算されていく
対人はもちろん、ボーナスポイントの付いたNPCを撃破するとポイントと一緒にレアドロップが狙えるかも!
2つ目エリア評価
陣地の支配率 統治者はもちろん若干報酬レベルは下がるが傘下の支配者にも報酬は配布される
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う~ん、途中まで読んだが…たぶんこのボーナスポイントが付いたNPCってアクアさんとかなんだろうな…クソ運営が
一緒についてる画像を見ると
NPC勢力の一部の紹介があった
そこには最大勢力としてYUKITOの文字が…