トラップエリア3
「イタタタ」
俺達は通路から外れてそのまま下に落ちてしまった。
「みんな大丈夫か」
ヨッジー
「ああ、生きてはいるが高所から落ちたからHPが1/3減ってやがる」
ウィズ
「今回復しますね、アクエスベール」
ウィズさんが全体回復魔法を使う。
アクア
「それにしても凄い風でしたね」
アネゴ
「そうね、あれは風というよりも強烈な魔法だったように感じだけど」
先生
「あのような強烈な魔法の使い手が」
「まあ、とりあえず無事でよかった まだ全滅はしてないし先に…」
ゴゴゴオ
なんだこの音?
アクア
「主!後ろ」
そこには通路を転げまわってくる大きな岩!
「なに!このお約束トラップは!」
全員で転がってくる岩から走って逃げる!
ヨッジー
「ええと…この岩から逃げるには」
アネゴ
「あそこよ!あそこの曲がり角を曲れば この岩は直線にしか行けないはずだから」
俺達は急いで曲がり角を曲ると…
ウィズ
「ふ~なんとかなりました…」
ガチャン!
次の瞬間俺達の場所が鉄の壁で塞がれる!
「まさか、この展開は」
ジャーー!
上から水が降ってくる!
「やっぱりこれか!」
なんだこのお約束コンボ!
アネゴ
「まずいわね、このままでは溺れてしまう」
いや…アネゴは魚だからね…
どんどん水かさが上がって来る
先生
「くっ さっき技を使ってしまって今は何もできん」
すると…
ヨッジー
「しゃあない、出し惜しみしてる場合じゃないな マイミュージックシステム 発動!」
すると 勇ましい音楽が流れてヨッジーの剣に炎が現れる。
ウィズ
「炎属性の付与ですか」
ヨッジー
「ああ、武器に一時 炎属性付与と力増強だ そしてコレが新技ファイブスター!」
ヨッジーが扉に向かって五連撃を放つ!
扉は焼け切れた。
ヨッジー
「よし!今だ出よう」
俺達は間一髪脱出に成功!
「あ~なんとかなった」
ウィズ
「ええ、ヨッジーさんに感謝です」
アネゴ
「しかし、道が分からなくなってしまったわね」
「だったらもう一度俺が見てきます!」
俺はスキル幽体離脱を発動して再びルートを確認した、
幸いなことに結界が貼られている王の間までは近くの階段を上がってすぐの場所まできているようだった。
~とあるオフィス~
女上司
「どうなってるの!またダメじゃない!」
社員
「すみません、予定していたキャラが他のプレイヤーと戦っていて」
女上司
「く~~罠も古典的なモノばかりで使えないし!」
社員
「いえ!王の間ではもっと画期的な」
女上司
「だまりなさい!あんたの罠なんてきっと使えないわ!このままでは簡単に先に進められてしまう、その強いキャラがくるまで足止めもできない!…そうか進めなくしてしまえばいいのよ」
社員
「はい?」
女上司
「このダーニャとかいう子のいる部屋に行くとき通る王の間の視覚と聴覚関係のシステムを全て切りなさい」
社員
「はい?!」
女上司
「すべてを切りなさい!」
社員
「それだと…」
女上司
「やりなさい!」
ふふっふ、これなら問題ないでしょ