要塞の美術館
「しかし~お城に行くことになるとは…」
俺達は今酒場の店主に言われお城へ向かっている。
アクア
「主!もしかしたらダーニャ様は貴族なのかもしれないです」
おっと、アクアさんついにダーニャを様付で呼ぶようになったのか…
そのうちに主を鞍替えされそうな勢いだな…
「まさか~いくらなんでも」
アクア
「いえ!あの風格!私も王族の端くれ!ダーニャさんから高貴なオーラを感じます!」
俺にはまったくオーラは見えないが…
アクアさんにも…
そんな俺達を見ながら歩いていると。
アネゴ
「でも、糸口が見つけられそうでよかったわね」
アネゴが師匠に言うと…
先生
「うむ…」
浮かない感じの師匠。
すると…
フレミィ
「あれれ~寂しいのかな~ターニャママは」
フレミィさんの横やり…
先生
「斬る!」
アネゴ
「二人ともやめて!危ないから!刃物を!風の刃を振り舞わないで私活作りになっちゃうから!」
アネゴはアンデットだから新鮮な活作りにはならない…ってそんな悠長なこといってられない状態に!
それからいくつかの衝突を重ねながらなんとか城へたどり着いた。
「すみません、酒場の店主から王様がこちらの子のことでお城に来るように言われたのですが」
衛兵
「ふむ、確認するので待って行ってくれ」
そういうと衛兵は奥の方へ行き、暫くすると戻ってきた。
衛兵
「王がお会いになるとのことだ」
そういうと俺達を奥へと案内し始めた、
お城の中は豪華絢爛な彫刻もあるが、それと同じくらいの武具や柵、武具などが多数備え付けてあり要塞の中美術館というような感じであった。
奥に進むにつれて衛兵の数が増えて行き幾重にも重そうな鉄の扉を潜り豪華なフロアへと入った。
すると…
衛兵
「この子以外はこちらの部屋でお待ち頂きます」
「え?」
衛兵
「王からその様に言われております」
ものすごいプレッシャーをかけてくる。
アネゴ
「ダインここは言うとおりにしましょう」
アネゴが俺に言う。
「分かりました」
俺は渋々部屋に入ったが、先生は最後まで抵抗した。
~部屋の中~
「なんで俺達だけがこの部屋で待機なんだ、ダーニャはまだ生まれて間もないのに一人で…」
アネゴ
「落ち着きなさい、種族的な問題があるのかもしれないし、ここで暴れてもなんにも良いことは無いでしょ」
アネゴに落ち着くように言われたが納得がいかない。
先生
「ああ、ダーニャ大丈夫かしら」
先生もオロオロしている。
何か無いか解決策は~
う~ん…
姿を見られないで…安否を確認するには…
待てよ…
発見されずにもしかしたら潜入できるかもしれない、
俺はあのスキルを試してみることにした。
そう!幽体離脱!
「みんな、これから俺はスキルをつかってダーニャのことを見てくるから俺の体を頼む」
一同
「え?」
ぽかんとすると皆をよそに…
スキル 幽体離脱 アクティブ!
スキルを使用したとたん体が急に軽くなった…
というか!俺の体が下に!
まさに幽体離脱だな…
アクア
「主!主の意識が無い!」
一同
「!?」
みんながオロオロしている中…
フレミィ
「大丈夫よ、あそこに居るから」
フレミィさんには見えているらしくみんなに説明してくれている、
さすがだな俺の方を見て手を振っている、
よし、ココはこれで大丈夫だな急ごう!
俺は壁をすり抜けダーニャの連れてかれた方向へ急ぐ。
「あ!待って私も行くは」
フレミィさんの声だけが後方から聞こえて来た。
道中で聞いたのだがフレミィさんは幽体離脱と言う形では無く体を風に変化させていると説明してくれた。
それからいろんな部屋を突っ切ってダーニャを探すと大きな王座がある部屋に居た、
俺は近くに行き話を聞くと…
???
「その羽…間違いな、そちが我の姉だ」
なんと!
???
「名前をなんという」
ダーニャ
「ダーニャ」
ダーニャの声を聴いた瞬間 NPCの顔色が変わった
???
「なんという酷い声だ、こんな声が王族だとしれたら問題に大変なことになる、まして我の姉となれば長子相続の法も…」
王族?
家臣
「王…」
重鎮っぽい家臣が王に耳打ちしている。
それよりも王ってまさか!
王
「そうだな…そなたにはこの城から外にでることを禁ずる!」
「!」
驚き何が起こっているかわからないダーニャ
なんだと!ダーニャが監禁されてしまう!