不本意なレベル上げ3
~翌日ゲーム内~
しかし…あの子供がこのエリアのサポートシステムになるとは…ていうか、サポートされてないんですけど!むしろサポートすることになってない?!
そんなことを考えつつダーニャ(仮)を迎えに教会へと歩く。
先生
「うう…やっぱり名前変えよう?それが良い!それが良いのじゃ!」
叫ぶ先生…
「先生諦めましょう…もう登録になっているみたいです」
先生
「ううぅ ターニャ聖なる巫女の名前が…うおおお!」
「先生危ないから暴れないで」
アクア
「そうですよ!両親がそんなではダメだと思います!」
アクアさんが静止するが、その言葉が良くなかった…
先生
「儂はこんなぼ~っとした奴と夫婦になった覚えはない!うおおお」
「先生…混乱してるからってあんまりです」
師匠の言葉が突き刺さる。
アネゴ
「まあまあ、喧嘩するほど仲が良い、夫婦喧嘩は犬も食わない」
アネゴが火に油を注ぐ…
先生
「儂はまだ!綺麗なままじゃ!こんなボケ、使えない、普通顔と夫婦じゃないわい~~」
グサグサ!
「先生~~~酷いっす」
アクア
「大変主が!えっと!大丈夫です 普通だけど問題ないですよ!」
アクアさんのトドメの一撃!
「そうですね…ウウウウ」
先生と一緒に暴れた!
そんな波乱がありつつ教会に着きダーニャを迎えに行くと…
シスター
「あら?お戻りになられたのね、しかしこの子可哀そうに…」
シスターがなにか憐れむような顔でダーニャを見る。
アクア
「これからです!成長すれば」
アクアさんが怒ったようにシスターに言う。
シスター
「そうですね…」
そういってシスターは奥へ行ってしまった。
ダーニャ
「ぼえー!」
ガシ!
俺と先生を小さな手で掴む!
アネゴ
「ほら!二人ともシャッキとしなさい!」
先生&俺
「はい~」
「はい~」
俺の声と師匠のやるせない返事がハモる…
取りあえずレベル上げをしなければ始まらないということで気持ちを切り替えて。
郊外へ…
「さて、この辺でやりますか」
まずダーニャのステを…
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ダーニャ
職業:なし
LV:1
HP:10
MP:5
状態 ダインのサポートシステム
病気(解除不可):能力低下
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ふむふむ、バッドステータスがついてるのか~まあレベルを上げてみよう。
周りには手ごろなモンスターが…
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レベル38
ビックモンター
HP300
MP100
スキル 穴掘り
レベル39
カロンドフロッグ
HP450
MP50
スキル 水魔法
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見た目 モグラとカエルだ。
とりあえず苦戦はしなさそうなので適当に敵を仕留めるが…
ダーニャのレベルに変化がない。
「レベルがあがってないですね」
俺が言うと…
アネゴ
「たぶん、戦闘に含まれてないかしら 見てるだけだし」
アネゴが答える。
「なるほど」
アネゴ
「少しでも武器を持って戦闘状態にならないとダメなのかしら?」
武器ね~
俺は手ごろな武器を渡すが…
「ぼえ!」
受け取らずに投げてしまう…
「困ったな~」
俺が困っていると…
アネゴ
「あらあら、でもお母さんなら持てるんじゃないかしら?」
ビク!
先生が冷や汗を流す。
先生
「やめい!儂はこんな赤子になぞ!」
アクア
「師匠我慢です!」
アクアさんがそう言ってダーニャに先生を渡す。
ダーニャ
「あー!」
ガッツリと握る。
先生
「いやじゃ~~~~!」
先生が敵に当たりダメージ1!
アネゴ
「ダメージが出たわ!」
アネゴが叫ぶ!
「わかりました!」
再び戦闘を始める。
「いくぞ!モグラ!シールドプッシュ!」
盾で吹っ飛ばす。
アネゴ
「あなたにはスキルは不要ね!」
そういうと尻尾でバシ!っと引っぱたく!
敵は簡単に倒せた。
すると…
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ダーニャ
職業:なし
LV:2
HP:15
MP:10
状態 ダインのサポートシステム
病気(解除不可):能力低下
NEW
通常スキル
剣術1
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「おお!レベルアップしたけど…剣術スキル覚えたな」
俺が呟くと…
アネゴ
「ふふ!お母さんの効果ね」
アクアさんが先生 笑顔で言うと…
先生
「うううう!不本意じゃ!」
先生の言葉が木霊する。