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第八十三章 陽子、不良に闇討ちされる

陽子の活躍で学校行事も無事に終わった。その後はクラス単位で学校行事ではなく、学校が休みの日に自由参加のレクレーションとして、どこかへ出掛けていた。

高校生ですので、先生が同行する場合と、しない場合がありました。

陽子のクラスは、ハイキングに行く事になった。

担任の先生も時間が取れたので同行する事になった。

小高い丘に登り、皆で缶蹴りをしたり、おやつを食べたりして楽しく遊んでいると、女子高生や野球同好会が発端となり、丸東組と抗争になり、決闘に敗れてバラバラになり逃げた地元やくざの中の二人が、陽子達が楽しんでいる所へ日本刀を持ち逃げ込んで来た。

一人の女子生徒が気付いて、悲鳴をあげた。

他の生徒や先生も気付いて、「危ない!逃げろ!」と騒いだ。

先生は、「皆、こっちへ来て!」と生徒達に、やくざから避難するように指示した。

陽子は一歩も引かないどころか地元やくざに警告した。

陽子は、「皆が楽しんでいる所へそんな物騒な物を持って来られると迷惑です。直ぐに立ち去って下さい。」と警告した。

それを聞いた同級生達や先生は、「やくざを刺激するとはなんて事をするの!いくら格闘技の達人でも、日本刀相手ではどうにもならないだろう。」と小声でお互いに話合っていた。

先生も、ここでは携帯のアンテナも立たなかった為に、どうする事もできず、ただ見守っていた。

すると地元やくざは、「うるせえ!お前の持っている木刀と違って、これは本物だぞ!試しにお前の身体をぶった切ってやる!」と日本刀で陽子に襲いかかった。

皆が危ない!と思った瞬間、陽子は皆が木刀だと思っていた日本刀を抜いて、あっという間に二人の地元やくざの日本刀は、吹っ飛んだり折れたりした。

やくざは、折れた日本刀を見ながら、「えっ!?」と驚いていた。

陽子は、日本刀を地元やくざの首筋に当てて、「ここから立ち去らないと、あんた達の首と胴体が離れる事になるわよ。」と警告した。

地元やくざが、「貴様!何者だ。」と女子高生が、日本刀を使い慣れていた事に驚いて一歩引いた。

陽子は刀の紋章を見せながら、皆に聞こえないように小声で、「この紋章を見れば解るでしょう!私は丸東組東城組長の娘、陽子です。解ったらここから消えなさい。文句あるのだったら、いつでも組事務所まで来なさい!」と再度警告した。

丸東組と聞いて地元やくざは身構えたが、日本刀を持っている陽子には敵わないと判断して、「覚えていろよ!」と捨て台詞を残して、その場から立ち去った。

皆は最初木刀だと思っていたのが真剣でしたので、優等生の陽子が日本刀を持っている事が信じられませんでした。

その空気を感じた陽子は、“まずい、思わず日本刀を抜いてしまった。やくざの娘だとばれそう。”と焦り、何とか誤魔化そうとしていた。

陽子は笑顔で、「驚かせて御免ね。ほら、私、柔道以外に剣道もやっているでしょう!真剣は、精神統一の為に持っていました。」と説明して、その場はなんとか誤魔化した。

しかし、担任の先生からは学校へは持って来ないようにと釘を刺された。

体育の授業やトイレなどの時に、日本刀から離れる事もあり、その時に盗難などの事件が発生する可能性があるという事でした。

勿論、校則でも刃物の持ち込みは禁止されている。

先生からは、「今回は、学校行事ではなく、自由参加のレクレーションで、果物ナイフを持って来ている人も数人います。今回に限り大目にみます。今迄学校に持って来ていたのは、日本刀なのか木刀なのか不明なので問題にしませんが、今後学校で見付ければ、木刀なのか日本刀なのか検査して、もし日本刀だった場合には校則違反として、それなりの処分をしますのでそのつもりで。」と釘を刺された。

陽子は、「そうよ。これは果物ナイフなのよ。」と笑った。

同級生達は、「大きな果物ナイフやな。」などと、皆は本物の日本刀を見るのは始めてでしたので、珍しそうに、見たり触ったりしていた。

陽子は日本刀の丸東組の紋章に皆が気付かない事を祈っていた。

同級生の一人が、「アニメなどで、大根などを投げて剣で切るシーンがありますが、陽子できる?やってみて?」と頼まれた。

陽子は、「ここに大根はないので、リンゴでやってみます。」とリンゴを投げて切ると、リンゴは飛んでいき、切れ目が入っていた程度でした。

陽子は、「アニメは悪までもアニメよ。そんなに上手く切れないわよ。」などと雑談しながら、陽子達はハイキングを楽しみ、その日は無事に終わった。

その後、この事がその場にいた生徒から漏れて不良グループの耳に入った。

不良グループは、「俺達はナイフを持っていただけで没収され説教された上、停学になったのに、日本刀を持っていた東城は何もなしかよ!いくら自由参加のレクレーソンでも銃刀法違反になるだろう。東城のやつ、ちょっと成績が良いかと思い、良い気になりやがって!思い知らせてやる。格闘技の達人か何か知らないけれども、皆で同時に襲えば勝てる!」と集団リンチを計画していた。

不良グループは、陽子が一人で下校している時を狙い、数人で襲ったが、テレジア星人の血を引く陽子は後からの攻撃にも敏感で、力も強く全く歯が立たないどころか逆に、「木刀はそんなに大振りしては駄目よ!相手に当るまでに時間が掛かるので、その間に防御されて逆に攻撃されるわよ。」とか、「重心が高いので、足を引っ掛けられると簡単に転倒するわよ。ほら、もっと腰を低くして!」などと指導された。

そして陽子が、「あなた方は勉強だけではなく決闘も駄目なのね。何か真面にできる事はないの?勉強でも決闘でもやる気があるのでしたら私の所へ来なさい。みっちりと仕込んであげるわよ。」とアドバイスした時には全員倒れて動けなくなっていた。

不良グループのリーダーらしき男が最後に、「なめながって!これでも少年院で山岡と言えば恐れられていたのだぞ!」と陽子に殴り掛かったが、陽子には全く歯が立ちませんでした。

山岡は、何度も陽子に殴りかかったが結果は同じでした。

陽子は、「ここは少年院じゃないわよ。あなたね、城さんが連れて来た少年院帰りの生徒というのは。もう終わり?情けないわね。少年院帰りのあなたの為に、城さんが苦労して受け入れてくれる学校を捜してくれたのに申し訳ないと思わないの?こんな事をしていると、この高校も退学になるわよ。城さんが可哀想。」と山岡を何とか立ち直らせようと考えていた。

山岡が、「お前、何故闇討ちが通用しないほど強いのだ!」と確認した。

陽子は、「私が強いのではなく、あなたが弱いのよ。日本語は正しく使ってね。」と笑っていた。

山岡は、「馬鹿にしやがって、覚えていろよ。いつか仕返ししてやるからな!」と怒っていた。

陽子は、「いつでもどうぞ。楽しみに待っているわね。でも私は子供のお遊戯のお相手をしている程、暇じゃないから、その前に私がみっちりと仕込んであげるわね。ちょっと来なさい。」と山岡の腕を捩じ上げて連れて行った。

山岡は、「離せ、馬鹿野郎!・・・ん?ちょっと待て、丸東組の事務所があり危険だから、学校では通る事を禁止している道だ!お前みたいな優等生が、こんな道を通っても良いのか?」と何故陽子がここを通るのか不思議そうでした。

陽子は、「あなたの口からそんな言葉が出て来るとは思わなかったわ。怖いの?情けないわね。あなた、勉強は駄目みたいだから、城さんの為に格闘技をみっちりと仕込んであげるわ。その後の事はプロレスラーになろうが格闘家になろうがあなた次第よ。」と丸東組の組事務所へ連れて行った。

陽子がドアを開けようとしたので山岡は慌てて、「待て!ここはやばいぞ。」と抵抗したが、陽子は山岡を無理に組事務所に入れた。

組員が総立ちになったので山岡が、“やばい!”とこの後どうなるか心配した次の瞬間、組員がお辞儀したので山岡は、何がどうなっているのか解らずにいると組員は、「姉さん、何かご用ですか?そいつは誰ですか?」と陽子に聞いた。

山岡は、東城が丸東組の姉さんだとは信じられませんでした。

陽子は、「こいつに格闘技を仕込んでやって!山岡、こいつらに格闘技を仕込んでもらって自信がついたらもう一度私の所へ来なさい!いつでも相手してあげるわよ。」と山岡を突き飛ばして帰った。

組員は、「お前、山岡というのか?もう一度姉さんの所に行くというのはどういう事だ?」と陽子の説明を理解できませんでした。

山岡は、不良グループ数人で陽子を闇討ちして、ボコボコにやられた事を説明した。

組員は笑いながら、「俺達が束になっても姉さんには敵わないのに、お前に敵う訳がないだろう。姉さんは、ライオンでも素手で倒してしまう程強いから。」と説明したので山岡は驚き、その後、陽子が組長の娘で、丸東組の幹部待遇である事を知った。

陽子は山岡に知られても、学校では山岡の信用はなく誰も信じないと判断して、城さんの為に格闘技の世界で山岡が身を立てられるようにしようとしていた。


次回投稿予定日は3月3日です。

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