第七十二章 海坊主、宇宙人の科学力を得る
アヤメが地球に忘れたと思い込んでいた、戦闘艦の技術資料を挟んだ日記を、影の大ボスが、悪の組織海坊主のメンバーに変身してボスに、「秘密基地の候補として、南極を調査中、氷の中から技術資料らしきものを発見しました。何かのエンジン設計図のようです。色々と調べたのですが、このような構造のエンジンは、どこにもありませんでした。更に記載されている文字も調べましたが、どこの国の文字でもありませんでした。“ひょっとすれば宇宙人の資料では?”と思い、紙の材質を確認すると、こんな手触りの紙は、私の記憶にありませんでした。ライターであぶっても燃えず、ハサミでも切れませんでした。」と報告して、宇宙人の資料らしいと告げて、地球人に解読し易いようにヒントを与えて渡した。
早速ボスは、海坊主の科学担当幹部を呼び、影の大ボスのヒントを参考にして、戦闘艦の技術資料を解読し、この資料が本物かどうか、至急確認するようにと指示した。
数日後、確認の結果、宇宙人の資料に間違いないと判明したと報告を受けたボスは、その資料を本格的に解読し、世界征服が可能な強力な武器を作成するように指示した。
悪の組織海坊主は、戦闘艦の資料から、テレジア星の科学力を手に入れた。
その悪の組織海坊主と将来、戦う事になる子供が今、生まれようとしていた。
その昔、日本に飛行機の大好きな芹沢太郎という子供がいました。彼の将来の夢は、パイロットになる事でした。
小学生の頃は、飛行機の玩具で遊んだり、飛行機の写真を見て、性能などを比べていたりする程度でした。
中学生の頃から、技術資料なども読み、航空機の構造や技術的な事なども調べていた。
やがて太郎は、航空自衛隊に就職しようと考えて、就職試験を受けた。
面接時、太郎を面接した面接官が、素人にしては、航空機の技術的な事も理解していて、航空機に対する興味が強い為に、将来有望だと判断されて合格した。
パイロット志望でしたので、パイロットの部署へ配属になり、そこで太郎は、操縦技術を学び、航空自衛隊のパイロットになった。
しかし太郎は、仕事だけではなく、個人でも自家用の航空機を持ちたいと、いつも願っていた。
ある日、昼休み昼食後に喫茶店に行くと、航空機の資料を熱心に見ている女性がいる事に気付いた。
太郎が意識的にその女性の隣のテーブルに座ると、彼女は航空自衛隊の制服に気付き太郎に、「パイロットの方ですか?」と声を掛けた。
太郎は、「ええ、私はジェット戦闘機のパイロットですが、航空機に興味があるようですね。」と確認した。
彼女は、「ええ、航空機が好きなので、航空自衛隊の近くの会社に就職しました。パイロットのライセンスを取得しましたので、パイロットか、スチュワーデスになろうかと思いましたが、親から危険だと反対されて、仕方なく航空機が良く見える会社に就職しました。」と説明した。
太郎は、「空港ではなく、何故航空自衛隊なのですか?」と質問した。
惠子は、「空港は旅客機と貨物便が殆どですが、航空自衛隊は、ジェット戦闘機の他に哨戒機や輸送機など、色々な航空機を見る事ができる為です。」と返答した。
太郎は喫茶店で、パイロットのライセンスを持っている、航空機の大好きな桜井恵子という女性と出会った。
太郎は恵子としばらく付き合い、お互いの夢を語り合っていた。
やがて太郎は恵子と結婚して、夫婦で協力して、夢を追い駆けた。
しかし日本でのパイロットは、民間機や自衛隊などに限られていて、個人で航空機を所有しても自宅や個人専用の滑走路は、狭い日本では困難で空港を使用する事になり、航空機の保管料や空港使用料など経費が色々と必要で、個人で航空機を所有している一般人は少なく、大富豪くらいなもので、現実的に夢の実現は困難でした。
しかし、なんとか夢を現実させたかったので、夫婦で相談していると恵子が、「アメリカドラマを見ていると、普通の小母ちゃんが、航空機を所有していたけれども、アメリカは日本と違って土地も広いので、自宅に滑走路があっても不思議ではないのかしら?アメリカに行こうよ。」と提案した。
太郎は、「確かに僕もアメリカでは、一般人の庭にプールがあったり、ホテルのようなお客様専用の別館があったりすると聞いた事があります。プールやホテルではなく、滑走路があっても不思議ではないですね。」などと相談していた。
夫婦で色々と相談して、アメリカへ移住し、夢を叶えようとしていた。
やがて芹沢夫妻は、アメリカへ移住し、定職に就き生活を安定させ、その間に惠子が、滑走路を作れる広い土地を捜して、自宅の横に滑走路を作り、そこへ引っ越した。
航空機の販売会社とも交渉して、夫婦でカタログをみながら性能と値段を検討して、自分達専用のセスナ機を入手した。
セスナ機は有視界飛行なので、明るい昼間に飛行します。
太郎は仕事が休みの土日に飛行していたが、惠子は主婦業の為、平日も飛行していた。
そんな惠子を見て太郎は、「お前だけずるい。」と夜の仕事に転職しようとしていた。
惠子が、「夜の仕事は給料が低いのではないですか?この先子供が生まれれば、生活していけるの?夫婦共働きにしないと無理じゃないの?」と生活の心配をしていた。
太郎は、「夜の仕事にもピンからキリまであるよ。確かに給料の低い仕事もあるかもしれませんが、そうではない仕事もあるのではないですか?例えば人に雇われずに、塾を経営する方法などがあるよ。」と提案した。
惠子は、「何故夜間学校の先生ではなく塾なのよ。ここは日本と違ってアメリカで、土地が広いという事は、周囲に民家が少ないという事なのよ。塾の生徒が何人集まるの?それに習っている事も日本とは違うでしょう?」と反論した。
太郎は、「そんな馬鹿な。計算の方法が違うのか?」と不思議そうでした。
惠子は、「計算だけじゃないでしょう?アメリカでは日本史はないでしょう?逆にアメリカ史があるのではないの?歴史だけじゃなく、地理や国語も同じ事がいえるでしょう?その他にも色々とあるでしょう。できるとすれば、アルバイト的に、日本語の事を教える程度でしょう。日本語を習いたいアメリカ人は何人いるの?それで生活は無理でしょう。」と指摘した。
太郎は自分の意見が否定されたので面白くなく、「じゃあ、風俗は?」と冗談で提案した。
惠子は、「風俗?何馬鹿な事を言っているのよ。ホストにでもなるつもり?あんたみたいな男を好む物好きはいないわよ。」と笑っていた。
太郎は、「それは、お前が物好きだという事か?」と笑いながら反論した。
結局、広い土地を利用して、夫婦で働ける農園を経営する事になり、昼間一緒に働いて、時間を見付けて夫婦一緒に大空を自由に飛んでいた。
しかし、太郎は、もっと大型の飛行機を持ちたいと願っていて、将来的には、家族が、それぞれ自分専用の飛行機が持てるようになりたいと考えていた。
それには生まれて来る子供をパイロットにする必要があり、恵子が出産する日を楽しみにしていた。
誕生したのは女の子でした。
マリと命名した。
太郎は男の子ではなかったのでショックを受けていた。
恵子が、「何故、女は駄目なのよ!私だってパイロットよ!それって男女差別よ!私も独身の頃、親に反対されて、パイロットは諦めたけど、この子に私と同じ思いをさせたくないのよ。」と怒り出した。
太郎は恵子に押し切られて、仕方なく将来パイロットにする為に、子供の玩具として、マリには人形ではなく、飛行機の玩具で遊ばせていた。
マリが三歳になると、セスナ機で太郎が操縦し、恵子がマリを抱いて、毎日の様に一緒に大空を飛んでいた。
勿論、恵子が操縦して、太郎がマリを抱いている時もあった。
マリが八歳になると、太郎や惠子の膝の上に乗せて操縦桿も握らせて、操縦もさせた。マリの操縦技術はメキメキと上達し、その上達振りには太郎も驚いていた。
太郎は、「プロペラ機だけではなく、ジェット機も欲しい。」と提案した。
惠子も、「私もジェット機は操縦した事がないので、是非欲しいわね。」とその提案に賛成した。
夫婦は、夢の第一歩として、小型ジェット機を購入した。
航空機の操縦以外、地上ではラジコン飛行機を飛ばして、マリの周りは飛行機一色になっていた。
マリが十三歳の頃には、セスナ機やジェット機を操縦するというより、身体の一部を動かすかのように、自由自在に飛行できるようになっていたが、空軍のジェット戦闘機ではない為に、超アクロバット飛行をすると、翼が折れてしまいます。マリにはそれが不満で、超アクロバット飛行に兆戦したいと希望して、大学へは進学せずに、空軍に入隊したいと両親に訴えた。
飛行機好きの両親は賛成して、空軍に入隊した。
次回投稿予定日は1月17日です。




