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裏返しの愛の詩
君にね、言わなきゃいけないね。
私のこと。
君のことは嫌い。でも好き。
私がいるところは嫌い。君といるところが好き。
笑えない私が嫌い。笑える、笑ってる君が好き。
死んだ私は好き。死んだ君は嫌い。
幸せな私は嫌い。幸せな君は好き。
私がいなければ、君は幸せ。
私がいれば、君は不幸せ。
大嫌いでした。
大好きでした。
できるならずっと一緒にいたくないよ。
できるならずっと一緒にいたい。
君なんてすぐ忘れるよ。
ずっと忘れない。
もう二度と会いたくない。
今すぐにでも会いたい。
正直者なんだししょうがないよ。
嘘つきでごめんね。
君の分まで生きるから。
貴方に送る、裏返しの愛の詩。
大体人は素直な言葉が出るのは絶対、なにも意識していないからです。
意識しているからこそ、から打ってしまうのでしょう。
裏返した愛はアナタからも、私からも何かを奪っていく。一つが終わり、離れ離れになり、ずっとずっとそばにいたかった、そう思えば、本当にどれだけ大切なものを失ったか気付くのでしょう。
人はそれだけ、鈍いものなんだと思います。




