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もう何も恐れない。
ごめんね。
私、怖かったんだ。
だから、君にも背を向けてしまった。
君はちゃんと接してくれたのに。
大丈夫。大丈夫。そう言ってくれた。
私にとってそれは、
ひたすら気休めにしか成らなかった。
言われ続けて、どうしたらいいかわからなくなって。
全部、投げ出して。
些細なことにキレて。訳わかんなくなって。
それでも君は笑顔で
私の傍に居た、気もするし、遠かった気もする。
だけど、もう逃げないよ。
君からも。友達からも。現実からも。
正直者は馬鹿を見るかもしれない。
でも、そんなことはない。
嘘の噂で、一方的に責められて。
私が口下手だからだろうけど。
もう逃げないって決めたから。
私は、もう何も恐れない。