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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
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おばあちゃんはテレビとよく喋ってる

作者: 遥(はるか)奏汰(かなた)
掲載日:2026/08/16

テレビ画面の向こうから届く不穏な視線と、暗闇から忍び寄る怪異。日常が静かに崩壊し、逃げ場のない恐怖へと引きずり込まれていくサスペンスホラー作品です。

 うちのおばあちゃんは、いつでもテレビと喋っている。テレビはリビングにもあるが、おばあちゃんの部屋にもあって、したがってだからおばあちゃんの部屋からよくテレビとしゃべる声がれ聞こえてくるのだ。

 そんなある日のこと……。

 画面には、真っ暗な部屋の中で**こちらをじっと見つめる「おばあちゃん自身」**が映し出されていた。

画面の中のおばあちゃんは、ゆっくりと首をかしげると、不気味な笑みを浮かべて語りかけている。

「ねえ、後ろのドア、少し開いてるわよ」

ゾッとして肩が跳ね上がった。テレビに映る「それ」の視線は、画面を飛び越え、ドアの隙間にいる私を正確に捉えている。

次の瞬間、私の背後——廊下の暗闇から、カサリと音がした。

「ほら、追いついた」

耳元で聞こえたのは、テレビと同じ、おばあちゃんの低く冷たい声だった。恐る恐る振り返った私の目に飛び込んできたのは、部屋の中でテレビを見ているはずの、首が妙な方向に折れ曲がったおばあちゃんの姿だった。


     【了】


ご愛読ありがとうございました! 日常のすぐ隣にある恐怖を感じていただけたでしょうか。普段何気なく見ているテレビや聞き慣れた家族の声も、視点を少し変えるだけで途端に不気味なものへ変貌します。

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