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ワンダーランド・ボーイ  作者: 櫻木サヱ
迷宮と二つの想い

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26/31

Trial of the Labyrinth Part 2

鏡の迷路を抜けた三人の前に、広大な中庭が現れた。

 そこは光と影が入り混じり、まるで昼と夜が同時に存在するような不思議な空間だった。


「……なんだここ……」

 アレンは息をのむ。

 チェシャは目を輝かせて跳ね回る。


「楽しそうだね!」

 でもその笑顔の裏には、少しの緊張が見える。


 一方、ホワイトは冷静に周囲を見渡し、アレンに告げる。

「ここが迷宮の核心部だ。最後の試練が待っている」


 アレンの心臓が早鐘を打つ。

 これまでの迷宮で培った勇気、二人への想い――全てが試される場所だ。


 突如、足元の石が光り、影が壁や地面から立ち上がる。

 影たちはアレンの心の迷いを映すかのように、三者の間に割り込み、道を阻む。


「ここでも二人を守る……!」

 チェシャが軽やかに駆け寄り、アレンを影から守る。

 ホワイトもすっと前に出て、盾のようにアレンを包む。


 アレンは両手で二人の手を握り、決意を固める。

「俺……俺、二人とも大事だ!絶対守る!」


 三人の心が一つになった瞬間、影たちは光に溶け、迷宮の試練は終わった。


 静寂が訪れる。

 アレンは胸の奥で、二人への想いがさらに膨らむのを感じた。

 チェシャのいたずらっぽい笑みと、ホワイトの穏やかで真剣な視線――

 どちらも手放せない、でも逃げずに向き合える自分がいた。


「ふぅ……やっと終わったか」

 アレンは笑い、二人も微笑む。

 迷宮の試練を通して、三人の絆は確かなものになった。


 夜空には月が輝き、三人の影を長く伸ばす。

 じれじれで甘い、でも少し強くなった三角関係――

 これからの冒険も、この絆とともに進むのだと、アレンは心に誓った。

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