表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/9

7: 帝王

カクヨムとなんも差がなかったらつまんないよね。

だからなろうでは『設定ゲロゲロコーナー』、カクヨムでは『掲示板コーナー』を作ることにしたよ。


詳しくはこちらをチェック!


https://kakuyomu.jp/works/16818622177575199116

威圧の影響で震え上がっている紛い物改めモンスター『憧憬』に、時鳥の接近を食い止める術はない。


「AGIは全てに通ずる万能ステータスだ!」


ナイフを取り出し投擲。同時に詠唱が完了した〈水水混合 氷結〉で速度を殺さないまま旋回する。


音速を優に超える凶器が直撃する憧憬だったが、流石の耐久力で持ち堪えて再度臨戦体制を取る。レベル差に舌打ちしながら距離を取る時鳥だったが、それを待ち構えていたかのように憧憬の詠唱が完了する。


「〈魔導開花・憑依〉」


急激にステータスを上昇させていく憧憬。これは海鳥が海鳥たる第二の所以である。体に魔導開花によって発生する灼熱の鎧を纏わせ、攻撃と防御の両面の性能を飛躍的に上昇させる。


然し。



時鳥にその技を見せるのは、正に悪手であった。



「〈魔法開花・炎雷混合・憑依〉」



混合魔法と魔法開花の併せ技。魔法暗殺王に起因するどす黒いオーラに、炎と雷の紅が映える。その効果は折り紙つきであった。


ドンッ!と、およそ人のぶつかり合いとは思えない音が鳴り響く。拮抗しているかに見えて、ぶつかり合いの度に憧憬の姿は益々弱々しくなっていく。



「拍子抜けだな。」



3分。


憧憬が膝をつくませには、それしか時間を要さなかった。


「あ、配信再開してる。後で詳しく説明しまーす」



《コメント欄》


『ざけんな』

『意味がわかんねえってばよ!』

『海鳥: 本物の私なら負けなかった』

『本物おって草』

『そこじゃないだろ…いやそこもだけれども』


「えー、今じゃなきゃダメ?」


雑魚は出現し続けている。想定より早くボス戦を終えてしまったので、ここから17分間耐え抜かないと次のボスは出現しない。


『死神: それ雑魚じゃないから』

『海鳥: 現行最速組の到達エリアのボス』

『またまたぁ…』

『ちなガチ』


「え?殺せんじゃん」


『お前マジで何やらかしたの?』

『猫猫隊隊長: 時鳥君、後で相談があるにゃ』



運営は大混乱である。



なお、時鳥たちはそう時間が経たないうちに気づくことになる。


〈称号: 『憧憬を乗り越えて・原初』真化〉

〈称号: 『憧憬を打ち倒して・原初』獲得〉

〈レベル99 Limited 到達〉

〈条件達成を確認しました〉

〈第二段階へ移行しました〉

〈称号: 『人類を超えし者・原初』獲得〉

〈職業: 『魔法暗殺王』真化〉

〈職業: 『魔導暗殺帝』獲得〉



世界に新たなる帝王が降り立ったことに。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ