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空震ダンジョン2

 水が――川が流れ、崖から滝となって落ちていく。


「水中に飛び込めってことね」


 次は水中路がステージらしい。


 装備はダガーナイフ。ピッケル。


「ふっ!」


 私は駆け出し、滝壺から離れる位置――なるべく遠くへとダイブした。


 一度浮上して息を整えて、再び潜水する。


 水中で辺りを見渡すと、ポッカリと遺跡内部への出入り口が空いている。

 泳ぎ進む――と言っても直ぐに行き止まりになっていた。

 

 何故なら閉ざされていたがらだ。

 しかし崩れ落ちたのか、人一人分横向きに身体を差し込めば進める隙間があった。


 身体をを隙間に潜り込ませ、身体を押し出すようにして、隙間を泳ぎ抜ける。


 水中ダンジョンの嫌らしいところは此方の息が保つか否か、生と死の瀬戸際にしかエアポケットが無い、ということ。

 しかし踏破スキルで泳ぐスピードと呼吸のスキルレベルを上げれば余裕が生まれる。

 けれど低レベルや素では水中ダンジョンに挑むのはオススメしない。


 この泳いでいる間に何もないか、といえばそんなはずもなく、当然、水魔や水生物との戦いとなる。

 海魔討滅に時間を取られるとやはり息が保たない為、迅速に斃す必要がある。


 私は余裕なのだけれど……巨大な淡水ウツボの魔物に襲われたら、慣れていない探索者はひとたまりもないでしょうね。   


 身体に絡みつかれて泳ぎ、動きを妨げられて溺死させられてしまう。

  今は魔物も大人しい。


 ――やけに大人しい……。この静けさは――


 浮上ポイント。しかし、此処でも狭い隙間に身体を差し入れてよじ登るように泳いで浮上しなければならず、上に行けば行くほど狭くなったりして一部がつっかえたりしたけれど、水中遺跡の一部から出ることが出来た。


 ステージは相変わらず水没した遺跡。


 発生したばかりのダンジョンは大人しい。

 産声をあげたダンジョンは活性化し、今は受動的な魔物もアクティブになる。

 この産声と同時にスタンピードを起こすダンジョンもあり、初動の迅速な判断と攻略が求められる。


 ――高難易度ダンジョンへの移行じゃなくてスタンピードへの移行!


 私が解いた罠や謎はいずれ復活する。

 出来るだけデータを残してあげたいけれど、今は攻略が先だ。


 木を組み合わせたバリケードをナタでバリケードを破壊して先へ進む。


 嵐の前の静けさ。それなら静かなままでいてもらうわ。 

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