エピローグ
私が解放され、通りに出ようとする前から賑やかな音楽、人々の笑い声などが聞こえてきた。
通りには人々で一杯で、自宅の窓からも通りを見ている。
手には籠を持ち、花を通りに向けて花を、紙吹雪を降らしている。
アレは花道だ。遠目に山車に乗る冒険者たちが見えた。
見物客によって英雄たちを讃える花道が作られている。
此れは英雄たちだけのものでは無い。
町の人々の恐怖を払拭する為のフェスティバルだ。
私の居る場所を――
「アルシェさんんんんっ!?」
何やってるの?!
「索敵の中に翡翠の反応はリーゼだね。私を見つけたかな」
私は場を動かず、リーゼを待つ。
「光が強ければ闇も濃くなる。活躍出来た冒険者と、参加すら出来なかった冒険者。称賛される冒険者と、嘲罵される冒険者」
「等級が足りなくても後方に控え、サポートに回った冒険者もあの場にいるわね」
「リーゼ」
リーゼが私の呟きに答える。
「等級も態度も悪い冒険者は?」
「憂さ、鬱憤を晴らさせる場――等級別法剣武闘大会を開くらしいわよ」
ギルマスは私たちにも出場しろと言っているようだ。
「私たちじゃないわよ」
私は首を傾げる。
「貴女に出場しろと言っているのよ」
ますます意味が分からない。
「大会で優勝すれば、貴女は賞金として、貴女に賞金としてスタンピードの報酬を渡せると考えたのよ」
「それって、ズルで勝ち上がるってこと?」
「ないない。みんな目の色を変えて参加しているもの」
優勝すれば昇級もあるし、称賛されるし、町で偉ぶれるし、怖くて逆らえなくなる、そう言った馬鹿を殴り飛ばして欲しいとか。
「ギルドでしか身分証明書を作れないのが、流浪人の辛いところか」
私は肩を落として選手登録する為にギルドに向かう。
広場では辺境伯とガーリッツさんが冒険者たちを讃え、武闘祭開催を宣言すると、ワッと広場が盛り上がり、うおおっと野太い雄叫びが轟く。
女冒険者だと雌叫びになるのかな?
活報であと2,3 話で終わると書いたけど1話で終わってしまった……(汗)




