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 私は新たにバトルドールを作り出した。


 動き出すまでほんの僅かな隙を突いてアルシェさんが魔物使い士が使用する魔導具【血盟の首輪】を使い、バトルドールをテイムした。


「上手くいったな。私にとっても、リーゼにとっても源流を学べる良い機会になる」


「こんな機会、二度は訪れないわ。活かさなければ」


 二人が気を引き締め、やる気を漲らせている。


「気合い入ってるところに水を差すようだけど、練環勁氣功を修得しないと始まらない」


 私は残りの液体で板を作るとアルシェさんから紐を貰い、適当な木に吊るして、氣を練り――


「破っ!!」


 一枚目の板は揺れもせず、その後ろ数センチ空いてある二枚目の板が粉砕される。


 練環勁針氣功。針のように鋭い氣を放つ鍛練法。

 赤ちゃんのハイハイみたいなレベルだ。


「リーゼは一度見てるよね」


天地の龍。全は一。一は全。我は此処に在り。右手は天。左手は地。円を描きようにして氣を練りながら右足を後ろへ引き、腕――手は正面へ構え氣を集束させて、腰を捻りながら腕を引き寄せ、標的に向けて両手を前へ突き出して、練り溜めた氣を解き放つ。


「双龍烈掌破ッ!!」


 蒼い氣の奔流が空へと消えていく。


 うん。意味もなく森の木々を破壊するのはアールヴの二人に悪いかなって思ったんだ。


「此れを極めればこんな事も出来るし、応用も利く」


 一振りのパンチ。だが、その一振りに僅かに遅れて衝撃波が次々と生じる。

 

「これ、斬撃でも出来る。籠目っていう技」


 私はリーゼに刀を借りて籠目を行う。

 たった一度の袈裟斬り。しかし氣が△▽と順に描く様に斬撃となって放たれる。結果、六芒星の斬撃図形となる。


「対魔の斬撃何だって。六芒星は魔が嫌うって母さんは言ってた」


 もしかしたら二人なら慣れている精霊力で再現してしまうかも知れないね。


 私も私で感応力というかイメージ精度を上げなければ。


「ふむ……ならば好きな物を作ってみるか? それならば想像して制御がしやすくなるはずだ」


 私がすることは先ずは素材集めだ。


 やっぱり移動手段かな。馬車は襲撃されて馬を射られたり、驚かされたら暴走しかねないし、殺されたら動かなくなる。


 車を作って行くのが良いかな。

 エンジンとかは魔石とか動力炉的な何かが手に入れば良いし、あとはファンタジー的な感じで作る。

 幸い、パーツを集めて1台の車や戦艦を作った事がある。あのパーツを再現出来れば形にはなるはず。


 でも先ずは個人的な物から練習だね。

 だからバイクを作る。

 

 大型の獣の背に跨るような感じのロー&ロング(クルーザー型)の車体。

 前輪は二つ。フロントフォークは先に述べた動物が脚を前方に伸ばした様な感じ。後輪は太いタイヤ。


 車体のイメージは……と。

 私が集めてた動物のロボットプラモデルの頭、胴体を採用しようかな。


 【進化ライド ティーアライズ】


 レオナ・シシオウが駆るレオン(ホワイトライオン型)が格好良いんだ。


 ライバルのミコト・タイガが駆るティグル(ホワイトタイガー型)との最終バトルは熱かった。


 閑話休題。


 黒鉄色のトレントの樹粘液が程よく固まると伸びることが解った。

 黒鉄色のバイソンの革と合わせるとタイヤになった。

 エンジンに代わるのは天然の魔石。最初は魔物を斃してドロップした魔石で作ったけど、排出される魔力が臭かった。馬力が出たけど臭かった。

 そこで天然の魔石を探すことになった。


 トレントはアルシェさんとリーゼが技を試していた。トレントは自然を友とするアールヴの敵だ。


 バイソンは練環勁氣功で私が殴り倒したよ。


 アルシェさんとリーゼは魔物からドロップした魔石を使うと臭いって知っていたみたいだ。

 これも経験だと言っていた。酷い。


 天然の魔石が採れる場所を教えてもらって来たんだけど……。


 採れるって魔石ゴーレムじゃないかなっ!!


 生き物じゃあないから臭くないのかな?


 魔石弾を放ってくる。避けて回収、低レア、捨てる。ウルトラレアが出るまで魔石ガチャを繰り返す。


「うわぁっ!?」


 魔石弾が後ろの何かに当たって跳弾して、当たりそうになった。


 これはスーパーレアだ。微妙だよ!!

 リセットするっ!!


 ゴーレムを斃してエリアから出る。


 外れゴーレムを斃してドロップした魔石も外れなんだよね……。


 私は大爆死……。


「……採れたわよ。一回で」


 リーゼがUSレア魔石を採って戻って来た。


「確率が収束したのよ。なんにせよ。素材が集まったんだから良いじゃない」


「うん。ありがとう。リーゼ、アルシェさん」


 素材を液体に沈め意識を集中、イメージを鮮明に強く持ってパーツを造っていく。パーツが出来たら、パーツを沈めて組み立てる。

 

 ボフゥゥゥンッ!! と煙が立ち昇り、煙が晴れると、そこには白銀色のクルーザー型バイクが1台在った。

 

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