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戦える理由
私がまだ小学三年くらいの時だ。母さんが形稽古をしているのを見様見真似でやってみる。
私は母さんに格ゲーの女性キャラの技が出来るか聞いてみた。
母さんは「やって出来ないことはないわよ」と言って笑った。
私は格ゲーの技が現実でもそこそこ可能なことに目を輝かせた。
目を輝かせる私に母さんが武術を教えてくれることになった。
吊るされた薄い鉄板の後ろに間を開けて吊るされたもう一枚の薄い鉄板。
一枚目の薄い鉄板を打って、二枚目の薄い鉄板だけに攻撃を中ててみなさいと言われた。
何を打ち、何を打たないかを選べるように、と。
コントローラーをカチャカチャ操作してゲームを遊ぶより断然面白かった。※個人の感想です。
そして、私は二枚目の薄い鉄板だけに攻撃を中てることが出来たのだ。
私は漫画、ラノベを読み、アニメを観て、時々プラモデルを作るオタクだ。ただストレス発散には身体を動かしたくなる。
それを部活動とかで活かそうとは思わなかった。先にも述べた通り素はオタクなのだ。
これが私が多少は戦える理由だ。