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第四話 王子様に恋をしたお姫様(Ⅰ)

最後まで再編し終わってから今日から毎日17時に予約投稿したいと思います。

自分を褒める訳ではないんですけれど、なんか四話以降は少しだけ文が上達した気もしなくも無くも無い感じがあって、大がかりに再編したところは多くなく、このように皆さまを待たせずに投稿できる状態にあいなりました。

 明智さんと別れた後、マリー達はびっくりするほどの機械人形達と戦っていました。

「一体一体の強さはそこまででもないけれどっ」

「もう、限界ですかぁ?いいんですよぉ?マリー一人で相手するのでぇ」

 マリーと泥棒猫は、群れを成した鉄くずを延々と壊すお仕事の真っ最中です。正直言って歯ごたえが無く暇でした。マリーはそんな事より明智さんが、無事かどうかが一番の気がかりです、もしも明智さんが酷い怪我をしたりしたら、マリーの今日の夜はどうなっちゃうの?それだけがマリーの頭をぐるぐると生クリーム作りの様に回ります。

「うわぁー、集中できないぃー、今こそマリーの必殺技で壁を壊せばぁ」

「無駄よ、最初の入口の外壁ならまだしも、ここの壁は壊せないわ、それより前の事に集中なさい」

 泥棒猫は、やってみてもいない事をもう既にやったといわんばかりに、私を止めました。きっと泥棒猫にとって明智さんは一番ではないから、そのようにすぐに諦められるのです。

私の様な豊満でプリティな体を持っていない、泥棒猫の僻みなどマリーは無視できます、だってマリーは大人のお姫様ですから。

「見ていてください、マリーの明智さんへの愛にぃ、不可能は無いと証明します!」

 マリーはマリーが持つプリンセスソードを思い切り、マリーの体で出せる一番の火力を辛気臭いこの壁に叩きこみます。プリンセスカリバー、マリーがお姫様である証明の一撃であるのです、放つと同時に大地は裂け、そして地球の反対側で地震が起きます、多分。

「マリーの本気、覚悟してください、いきますよぉー、えぇい!」

 マリーの一撃は壁を突き破る事はなく、逆に壁に与えた衝撃は、プリンセスソードを通してマリーに跳ね返ってきました。必殺プリンセスカリバーが…、ダイヤモンドをも砕くはずのプリンセスカリバーが打ち負けるだなんて、マリーは考えた事もありませんでした。

「だから無駄だって言ったのに」

 泥棒猫は呆れてみせます、だから言ったじゃないかと改めて言うように、けれどもマリーの明智さんへの想いに不可能は無いと思っていましたが、マリーも所詮は人の子、明智さんが多く貢献している人類のHには敵わなかったのです。

「というかぁ、なんでこの施設の事を知っている口しているんですかぁ?さてはぁ」

 マリーは、泥棒猫にプリンセスソードを向けます、この泥棒猫こそがアベンジャーズの一員である可能性が出てきました、今こそ明智さんを、お姫様から王子様を奪うべく暗躍している泥棒猫を、大義名分のもとに排除できるのではと、マリーは画策します。決してマリーが実は本当に明智さんが取られないかとかの、恋のいざこざではありません、本当にこの泥棒猫が裏切り者の可能性があって、今この場でマリーの寝首を掻こうとしている『かも』しれないからです。嘘ではありません、マリーは嘘を吐かない、いい子なのです。

「そうね、少なくてもマリーよりは知っているわ、見た感じの素材それに、音の反響でも素材の大体想像もつく、それに…いえなんでもないわ」

「それにぃ、なんですか、やっぱり後ろ暗い事があるんですかぁ?」

 マリーは、その後ろ暗さに漬け込みます、間違いなくこの泥棒猫には何か隠している事があります、この施設もこんな所にあるには随分と立派過ぎです、灯台もと暗しといいますが、怪しさ満点のこの場所に、こんな隠し研究所があるだなんてマリーは信じません。

「後ろ暗い事は沢山あるわ、そもそもこの仕事をしてる事だってレニには、言えないもの」

「そこでレニちゃんを出すとは、ズルいです流石泥棒猫…、マリーはレニちゃんとはぁ、仲良くしたいですもん!」

「だったらまずは、私嫌いをどうにかする事ね、あの子私の事大好きだから、あの子の前でもそんな態度をしていたら、嫌われちゃうわよ?」

 ぐぬぬぬとマリーは顔を歪ませました、でもいけませんお姫様はいつも優雅で煌びやかな表情をしていなくてはなりません、マリーは顔の筋肉を緩めます。きっと今マリーは童話のお姫様にも負けないくらいの表情をしているに違いません。

「餌を待てさせられて、待機させられている犬」

「何か言いましたかぁ?」小馬鹿にされている気がしますが、今は気にせず目の前に集中。

 片手間に機械人形を倒しながらも、余計な事を話してくる泥棒猫を後目にマリーも明智さんが一先ず、自分で現状を打破してくれると信じる事にします、マリーはいい子なので、明智さんを信じて待てをする事ができるのです。

「マリーそっちに…」

「ハァアアアアアっ……っと、何か言いましたかぁ?」

 泥棒猫が何か話かけてきましたが、目の前まで集まってきた機械人形を一刀両断するのにマリーは忙しいのです、集中しろと言ってきたのは泥棒猫の癖に、マリーから集中力を削ごうとしているのは、泥棒猫本人です。マリーは怒っています、どっちなんですか、集中した方がいいのか、明智さんの事に集中した方がいいのか。マリーは同時に沢山のタスクを熟せる程の、それこそ明智さんの様な思考回路は持ち合わせていません!

「いえ…なんでもないわ、それよりも、もうすぐね」

「なんでもないっ…なら、マリーの戦闘中にぃ気を逸らせないでください!それよりもうすぐってなんですかぁ?」

「この道の終着点…、というよりは行き止まりだった気がするのだけど」

 なぜこの泥棒猫は、この場所をよく知っているような事を言うのでしょうか?マリーには理解できません。そんな事をしたら真っ先に裏切り者として疑われるのは分かっている筈なのに、マリーは考えます。マリーの脳内に浮かんだのは二つの事、泥棒猫が裏切り者である事と、それとこの泥棒猫が以前この場所に来た事があるかだと、マリーは考えます。どちらであっても裏切り者である可能性が拭えないのでは?と疑問を抱きながらもマリーと、泥棒猫は前進します、鉄屑を更なる鉄屑に変える為に。

「この粗大ごみ、どうするのかしら?プレス機で潰すにも外に運び出すだけで一苦労よ?」

「マリーが知る訳ないじゃないですかぁ、それこそここを掘り起こすんじゃないんですかぁ?秘密の隠し通路とかぁ、敵の皆さんの情報の一つや二つあるかもしれないじゃないですかぁ」それこそ馬鹿げた予算を使うのも、躊躇わないでしょう。

「そんな小さな事の為に、国が動くかしらね?私達の会社には機械も無いし、こんな所の整備なんて国家権力でもないと、どこも動かないでしょ?」

「知らないんですかぁ?今や世界は、アベンジャーズに追随する発展失敗国とぉ、アベンジャーズを断じて許さないと躍起になっている先進国のどちらかですよぉ、ニュース見たらどうですぅ?まぁこんな穴倉じゃ電波も届きませんかぁ?」

「……………」

 泥棒猫の動きが止まりました、そしてマリーは気づきます、幾らなんでも今のは、度を越えていたと、マリーは泥棒猫だけではなく、レニちゃんもミライ君も同じ暮らしをしている事、更には泥棒猫達も好きでここにいる訳では無いと言う事を失念しました。

「ごめんなさい、言い過ぎました…」

 マリーは目を瞑り、頭を深々と下げます、げんこつの一発も覚悟の上です。明智さんに言われていた事を忘れていました、決して人の生活を馬鹿にしてはいけないと言う事を、それを馬鹿にした私は罰を受けるべきです、マリーは悪い事をしました。ならばその罰は決して間違った事ではない筈です。

 パスッという音が鳴り、機械人形を壊した時に出る独特なショート音が私の後ろで鳴りました。マリーは顔を上げます、敵に囲まれているのではないかと思ってです、決して拳銃が顔の横を掠めたからではありません、銃を使われて死ぬかと思ったとドギマギしている訳では無いです。そして何も言わずに最奥に向おうとする泥棒猫に問います。

「ど、どうしてぇ、何もしないんですか…マリーはぁ、悪い事をしたのに…」

 すると泥棒猫は得意気にこう答えました、マリーを小馬鹿にするような態度が少し癪でしたが、それでも泥棒猫の言葉はマリーが考えもしなかった言葉だったのです。

「貴方は、私の事を嫌っているようだけど、私は明智と同様に…、ちょっと違うわね…私はマリーが大好きなのよ?好きな女に手を出す訳ないじゃない?」

「な、なな、ななにを言っているんですかぁ?そんな事を言われてもぉ、マリーの王子様は明智さんだけですぅ…浮気なんてしませんよぉーだぁー、じゃっ」

 マリーの顔はとても熱くなりました、心臓の鼓動が煩いです、目の前を闊歩する鉄葛なんて、走った衝撃で吹き飛ばしてしまえそうな勢いでマリーは走りました、勿論そんな脚力だけで鉄屑を鉄屑にする力はマリーにはないので、プリンセスソードを振るいながらですが、けれどどうしようもなく先ほどの言葉を思い出すと顔が熱くなります、これは大変です、大変な病気です。明智さんに見て頂かないとダメかもしれないと、マリーは焦ります、その瞬間でした、マリーは顔面に衝撃を受け頭の上でお星様が周りました。くるくる。

「なにやっているんだか…」

 泥棒猫の呆れたような声が聞こえた気がしますが、そんな事は考えないように今は体に意識を任せようとマリーは思います、泥棒猫の声を考えたらまた顔が真っ赤になってしまいそうなマリーだったのです。

 マリーの意識が再び覚醒した時には、鉄屑は残っておらず、マリーは誰かの背中の上で心地の良い揺れを体験していました。思わず、起きたのにもう一度寝てしまいそうな心地よさです、マリーが求めいた悦楽の全てがこの揺れに凝縮されている気がしたのです。

「心地がいいですぅー」

「そう、それならよかったわ、でも起きたのなら自分で歩いて頂戴」

「どっ、どろっ、どろぼー…な、なんでぇ?」

「誰が泥棒よ、誰が、勝手に突っ込んで、敵を蹂躙して、壁にぶつかって、鼻血を出して寝ころんでいた貴方を運んでいる、私が感謝されこそすれ、恨み言を言われる筋合いは無いわよ、ほら元気になったのなら自分で歩く!」

 マリーは泥棒猫に、体をポイっと投げられました、マリーよりは体がデカいとはいえ、マリーを投げるだけの怪力は何処からでているんでしょうかと、マリーは疑問に思います。けれどこの答えは単純でした、なぜならマリーはお姫様らしく、羽毛の様に体が軽いからだったのです。そんな事よりもマリーはマリーの体を触ります、衣服は乱れていないかを確認します、この泥棒猫に万が一の事でもされていたらマリーはもうお姫様になれません、そんな事を許せないです、この泥棒猫によってマリーのプリンセスロードを邪魔されるだなんてことあってはいけません。

「なに体弄っているの?もう仕事終わった後を想像して、興奮しているのかしら?」

「な、なにを言っているんですかぁ、貴方が私に何かをしていないかの確認を、ですねぇ」

「私が勝手に人を辱める訳ないでしょう?明智じゃあるまいし」

「あ、明智さんだって、勝手にしませんよぉ、この前もちゃんと確認をとってですねぇ」

「少し前、貴方を気絶まで追い込んで、それでも責め続けた人間を貴方が庇っても、説得力は対してないわね、結構大変だったでしょ貴方?」

「なぁっ…、な、なぜその事をぉ知っているんですかぁ?あの時はマリーと明智さん以外居なかったはずなのにぃ」

 マリーはあの痴態を見られた事に憤慨します、ましてやこの泥棒猫にです。マリーは怒りました、明智さんに直訴したいとも考えます、あの情熱的な夜はマリーと明智さんだけのモノだったはずなのに、なぜこの泥棒猫が知っているのか。それを今問い詰めようとしましたが止めます。何故なら繋がらなかった筈の通信が再び繋がったからです。

『生きてるかい?』

 少し辛そうな声をしていますが、明智さんの声ははっきりと聞こえます。だからこそマリー達はこう答えるのです。

「生きてますぅ」「生きているわよ、そりゃ」

『それならよかった、帰ろうか』

 明智さんは答えます、だからこそマリー達も帰路につくのです、いつも通りに任務は完了しました、けれどマリーには疑問に思う事があります。結局今回の事件は何の為に起こしたのでしょうか?マリーは気になります、気になってついつい口からポロリと言葉が出てしまいました。

「明智さん、教授さんはぁ、結局ぅ何がしたかったんですかぁ?」

 明智さんは少し言葉を選びました、やっぱり明智さんの方には何かマリー達には見せられない何かがあったのだろうと思います、けれど何故そんなに言葉を選ぶ必要があるのでしょうか?マリー達には理解できないような事があって、それを理解できるように構成を組み立てているのでしょうか?ですが明智さんは、そんな構成すぐ考えられる人です。

『戻ったら報告したい事がある、これは第五課だけで内々で処理したいと思っている、帰る時間が遅れるかもしれないが、構わないかい?』

「マリーは全然大丈夫ですよぉ?逆に泥棒猫にはさっさと帰ってほしいでぇーす」

「私も今日は暇なの、残念だったわね」

 ムキ―っとマリーの頭に血が上ります、そのマリーのいつも上手に行く態度、本当に気に食わないです。マリーが泥棒猫に勝っている所は腕力、髪の長さ、胸の大きさ、明智さんへの愛、後はえーっと、お料理の腕です!マリーは明智さんの様に美味しい物は作れませんが、食べられる物は作れます、泥棒猫は食べられる物を作れません。これはマリーの勝利です、それ以外は、えーっと、えーっと………。

「勝った気でいるなよぉ…、マリーだってきっと貴方に勝っている所は沢山ある筈ですぅ、けれど今は思いつきません、うわーん、明智さぁーん虐められましたー」

 マリーはこの敗北感を拭う為に明智さんの元へと急ぎます、明智さんに慰めてもらえるのは、マリーだけの特権なのです。えっへん。

『あの子、いきなりどうしたの?』

『君に負い目を感じたんだろう?そう虐めてやらないでくれよ、サチア…』

『私は、別に何も言っていないんだけれど?』

 無線越しに聞こえる、明智さんと泥棒猫の会話にマリーは涙を流します、こんなに悲しいのに明智さんはマリーの事を気にも留めてくれないなんて…、マリーは浮気しちゃうかもです…、あり得ないことですが。だって明智さんへの愛が揺らぐ事等一切ないのです。

 そんなこんなでマリーは、明智さんのもとへと駆け寄り抱き着きます。そしてそのままお姫様抱っこをしてもらい帰路につこうと思いました、けれどもそれはできませんでした。なぜならば明智さんから血が外に流れています、それも少しという量でもありません、明智さんは何食わぬ顔をしていますが、絶対にやせ我慢だとマリーはすぐにわかりました。

「明智さん、どうしたんですかぁ?ち、血がぁ」

「いやいや、大したことはないんだよ、ちょっとした擦り傷みたいなモノだ、それより早く本社に戻ろうか、これはなるべく敵よりも早くに私達で……」

「明智さん!?明智さぁん?」

 明智さんは力なくマリーに寄りかかります、マリーの脳内に最悪の情景の数々が思い浮かびます。それは絶対にマリーが考えたくない事でした、けれど血だらけの明智さんを見てしまっては、マリーにはそれ以外の情景が想像できません、マリーは今自らの感情がコントロールできません、いつもは出来ている筈なのに涙が留まる事を知らず、嗚咽混じりに明智さんの名前を呼ぶことしか、今のマリーには出来ないのです。やるべき事はある筈なのに、助ける為には動くべき筈なのに、マリーは今にも命の灯が失われそうになっている明智さんの手を握って泣きじゃくる事しかできませんでした。

「なにをやってるの!今すぐ明智を抱えなさい!すぐに支部に運ぶわよ!」

 マリーを叱りつける様に、泣きじゃくる事しかできないマリーを突き動かせたのは、貴方でした、貴方も明智さんが大好きな筈なのに、動揺よりも先に行動できるのは、本当に凄いなぁとマリーは手を引かれながらに思います、いつか貴方みたいな女性になって、明智さんのお姫様になる事がマリーにとっての人生の目標なんだとマリーは再認識します。

 マリーの体を無理やり動かそうとする貴方の手をマリーはしっかりと掴みます、そして決して明智さんは落とさないようにギュッと体に寄せました、服に浸透してくる血の感触を感じるほどに泣きそうになるのを必死に我慢しながら、マリーは明智さんを支部まで運ぶことができました。

「良かったわね、見た目程大ごとじゃなくて、ほら!いつまでも泣いてないでシャキっとしなさい、シャキッと!」

「だってぇー、明智さんがぁ、死んじゃうかとマリーはぁ思ってぇ、けれど動けなくてぇ、泣く事しかぁできなかったんですぅ、マリーは明智さんのお姫様失格ですぅ」

「だからぁ、助かったんだからいいでしょ?いつまでも泣いていたら、明智に言いふらすわよ?マリーが自分でお姫様辞めるって言っていたって、いいの?よくないでしょう!」

 マリーがお姫様を辞めるなんて事はあり得ません、けれどいつまでも涙を止めないでいると、この泥棒猫が明智さんにデマを吹き込んでしまいます、だからマリーは必至に下唇を噛んで涙を止めようとしました、そうすれば涙と一緒に止まらないに嗚咽もなんとか抑える事ができると思ったのです。けれどいつもマリーにとって最悪なタイミングで明智さんは現れまず、マリーの恥ずかしい所を隠そうとしても、いつも明智さんは狙ったようなタイミングでマリーの前を平気で横切るのです、今回もそうでした。お姫様がしてはいけないような、涙まみれの顔を、嗚咽を我慢しようと下唇を噛んでいる間抜けな表情を、先ほどまで眠っていた筈の明智さんがこちらに歩いてきて、そしてマリーを直視するのです。

「どうしたんだいマリー?そんな顔をしてw凄く面白い顔をしているぞ?」

「今のマリーの顔を、見ないでくださいぃ」

 マリーは必至に手を使って顔を覆い隠します、けれどそれを許さないと言わんばかりに明智さんは私の両手を抑え込み、顔を覗きこみます、そして泥棒猫はそれを助長させるようにマリーを羽交い絞めにして、マリーの恥ずかしい所を包み隠さず明智さんに露わにしようとしてきました。


ここまで読んでくれてありがとうございます。


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