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死神の守人  作者: 蘇 陶華
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余命一ヵ月

余命を告げられると、現れる高野 蓮。彼は、見えない物達と会話し、願いを叶える。この世界には、彼だけではなく、死にまとわりつく者達がいて。。

自分、この仕事、向いてないんですよ。少しも優しくないし、それは、患者に対しても。派手好きだし、らしくないねって、よく言われる。なんで、この仕事、してるのかなーなんて、よく思うんだけど。昔から、子供の時から見えるんです。笑うでしょ?昭和の頃、お盆が近くなるとテレビでも、よくやっていたよね。オカルト番組。ああいう感じでなくて、なんて言うのかな、普通に人がそこにいるように、見えたり、わかってしまったり。この仕事には、流れ流れてたどり着いた感じ。この仕事をしていると、そんな現場によく出会うんだ。困った事に、色々わかってしまう。それを確認する為に、この仕事を続けている。僕の仕事は、介護支援専門員。うん。全然、オカルトとは、別の世界だよね。そんな不明瞭な世界と介護のくっそ真面目な仕事(真面目な仕事と思っている)が、共通するなんてね。でも、職場の仲間に聞くと色々あるんだ。僕は、それを伝えていきたいし、その僕らの持つ第6感が、災難から守ってくれる場合もある事を伝える事ができたらと思っている。

 僕が、この仕事を始めたばかりで、まだまだ、初々しかった頃、出会った人がいる。仮に名前を佐藤 松蔵さんとする。彼は、末期の胃癌で気づいた時には、手遅れだった。でも、そこで、どうするかは、人によって大きく2つに分かれるよね。受け入れるか、諦めるか。この人は、全身に転移していたけど諦めてなかったんだ。大きな病院に行って、無駄かと思える治療を開始したんだ。QOLなんて言葉があるけど、それは受け入れないと、始まらない。残り少ない時間を治療に費やし、その間に癌は、体を蝕み、肺に水が溜まり始めたんだ。

記憶の中で、会ったはずの少女は、成長して現れたが、彼女が関わると、すぐ亡くなってしまう。彼女の正体に、蓮は、薄々気づいているが、何も言い出すことはできず。

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