開戦じゃーーー
さて、今回のタイトルは混沌の日。さあてなんの日かわかりますか?
side:とある帝国の平民
大陸歴1000年六の四、3の晩の30。上空にこの世のものとは思えない精巧な魔術師が着るような服を着た絶世の美女が飛んでいた。そして、彼女は口を開いた。
「私の名前はアイリスと言います。以後お見知り置きを」
「何故、朕の上に立っている!降りて朕の前で平伏せよ!」
皇帝がそう彼女に言った。しかし、彼女はそれを無視し、話を続ける。
「私が今ここに来た訳ですが、簡単に言うとこの大陸の女神ティリス様の使命を果たしに参りました」
「な!無視をするでない!そんなどうでもいいことを話してないで。こちらに寄ってこい!」
「ティリス様はこう仰りました。この大陸は面白くないと!なんだこの祭りは!形だけではないか!我は退屈だ!昔は戦争が多かった!だが今はどうだ!平和ボケにも程がある!我は戦争を求める!争え!そして憎しめ!それによって我は満たされる!信仰がなんだ!そんなもの必要ない!平和がいい!?そんなものまやかしに過ぎない!我は変化を欲している!故に我はこの者達を連れてきた!異世界より連れてきた世界を混沌にせし得る13人の狂人達を!」
「おい!あの不敬な輩を撃ち落とせ!何をしている!早くしろ!平民風情が反論するでない!」
それを見て、俺はイラついた。やはりこの国は終わってる。こんな国終わって仕舞えばいいのに!
「そして、我々はどうすればいいか考えた。どうすればティリス様を楽しませることができるかを。そして、思いついた!最果ての地に国を起こそうと!そして、そのままこの大陸全土を支配すると。それにあたり我々は貴方達に問う。一緒に来ないか?我々は貴方達に永遠を与えよう。我々はそれをやってのけるほどの力を有している。我々は貴方達の理想とする国を作ることができる。もう十分虐げられただろう。もう十分我慢してきただろう。意思を強く持ち手を大きく挙げよ!さすれば我々は貴方達を向かい入れよう!そして諸国に宣言する、我々はこの最果ての地ギャルザールに国、永久神帝国ギャルザールを建国する!さあ、宣戦布告だ。やられたい奴からかかってきな!蹂躙してやるよ。さて、手始めに<神威魔法>『ステラ・イルージョン・インパクト』!さあ、開戦だ!」
「「「「「「「「「うおおおおおおおおおお」」」」」」」
奴隷、国民は天に大きく手を挙げた。我々を救うために神はあのような方を権限されたのだ。もうこんな国なんておさらばだ。今度からは楽園が待っている。我々は救われたのだ。何も苦しまなくていいんだと。ありがとう、アイリス様。ありがとう、名も知れぬ12人のいと尊き方々。そうして、我々は手を引かれて何処かへ行ってしまった。
ということで次回、各国の上層部の話となります。