カオス
というわけで始まりました。前回で一番悩んだのは才人の呼ばれ方でしたね。マジで大変でしたよ。父様とかお父様とかいろいろ絞り出しました。というわけで今回のタイトルはカオス。何がカオスなのか考えてみてください。ではどうぞ!
そうして、俺はその一日を自由に過ごした。ハノワになって飛んだり、冬華になって森の魔物と戦ったり、オルフェになってフェンリルをもふもふしたり、ミカエルになって刀を打ったりと本当に色々なことをした。そうして、夜になり月を見上げてると意識がどんどんと薄れていくのを感じた。しかし、さほど恐怖は感じなかった。なぜなら、俺の中にいる多くの娘たちが別れを惜しんでくれている。こんなの親冥利に尽きるよ。
「みんなありがとう。俺を受け入れてくれて。ありがとう、俺は満たされてるよ。こんなにも多くの娘に囲まれて死ぬことはないよ。でも、この体は本来は君たちの体だ。返さないと神様に怒られてしますよ。だから返すよ。最後になるけど、冬華、フィリア、オルフェ、フェイ、レーナ、ハノワ、ミカエル、マルル、アイリス、カノン、マイ、咲夜、アリシア、元気に、そしてその内にあるものを思いっきり解放して神様を喜ばして上げないさい。貴女達13人にはそれを成し遂げられるだけの力がある。自信を持ってがんばりなさい。後、俺が消えても泣かないこと。じゃあ、さようなら」
「では会議を始める」
「いや、脈絡どこ行った?」
「茶化さないでよ、ハノワ姉ちゃん」
「そうよ。ハノワ、茶化さないの」
「え?冬華姉さんもそっち側なの?てっきりこっち側と思ったんだけど?」
「ぐへ、ぐへ、アリシアかわよい。かわいいよ、アリシア。もっとカワイイとこ見せ、グベッ」
「フェイ!やめなさい。アリシアが可愛いからってそれは気持ち悪い」
「そんな殺生なぁ、あーーー、姉上ーー、あーーー、アリシアが、アリシアがーー」
「フェイ、うるさい。核爆弾、投げるよ」
「あわわわわ、フィリアねえ、ここ一体が更地になっちゃうからやめて、やめて」
「ん、確かに、それは困る。やめるよ、ありがとう、ミカエル。撫でてあげる」
「フェェェェェ、フィリアねえ、やめて、やめてーー」
「カノン、その銃ちょっと見せてください」
「え?これですか?いいですよ」
「ふむ、これは研究のしがいがありそうな代物のようですね」
「研究?アイリス姉様?それ私の愛武器なんだけど?勝手に改造とかしないでよ?それないと私戦えないんだけど?」
「大丈夫よ。ちょっとだけ改造するだけよ、そう、ちょっとだけ。ふふふふふ(小声)」
「なんかめっちゃ心配になったんだけど?本当にちょっとなんだよね?後、ふふふふふって言ってるのちゃんと聞こえるよ?アイリス姉様、やっぱ返させてもらいますよ」
「そんな、でも、妹の頼みなら仕方ないか」
「よかった」
「マイお姉様、いつまでこんな調子なんでしょうかね?」
「ええ、そうよね。でも私達じゃ、このカオスを制することは叶わなさそうだから、冬華姉様に頼るしかなさそうね」
「そうですね、では冬華お姉様」
「ん?何?」
「冬華姉様、この場を制することはできますか?」
「ええ、ちょっと強引だけど」
「そのちょっとが気になりますが、やってもらってもいいですか?」
「ええ、わかったわ」
そう言うや否や空気が凍りついた。ただし、これは比喩表現ではなく。
「これでよかった?マイ、咲夜?あれ?みんなどうしたの?そんな固まって?」
咄嗟にその場を去ったマルルと素でたえたフィリア意外の姉妹は悟った。この姉、ポンコツだけど怒らせてはいけないと。
「ん?なんかみんな失礼なこと考えてない?」
「「「「「「「「「「いえいえ、そんな滅相もない!」」」」」」」」」」
「なんでそんなに息があったのかな?まあ、いいや」
「では冬華お姉様が場を制したというわけで、これからのことについて話あいましょう」
「さしあたって、この場の議長はアリシア。貴女が適任でしょうね。父様の記憶では貴女が一番この手のことが得意でしょうから」
「はい!任せてください、咲夜姉ちゃん。ではお姉ちゃん達、会議を始めます」
そうして、世の中で一番物騒な会議が始まったのであった。
というわけでカオスとはこの会話自体でした。いやー、誰が誰かわかりますか?分からなかったらメッセージで教えてくれると嬉しいです。次からは文頭に頭文字書くんで。では次回、世界で一番物騒な会議が開始されます。アリシアがどんな案を口走るのか?それともそのまま実行するのか?楽しみに待ってください。では次回、「開戦じゃーーー」お楽しみに!